かけろ~むかしばなし バニの恩返し山での勝負の立会帰りに猟師の罠にかかったウサギを助けたかどくら
後日自宅に謎の青年かじがやってくる
炊事掃除洗濯などたどたどしくも世話を焼いてくれるかじ
ある日「絶対に覗かないでくださいね」と言って部屋に籠って何かしている
やっと出てきたかじの手には肌触りの良い黒いマフラー
得意気に「結構いい値段で売れるんですよ」と渡されたが気に入ったので自分で使うことにしたかどくら
翌日再び「覗かないでくださいね」と言って部屋に籠るかじ
しかしかどくらは部屋を覗いてしまう
青年がいるはずの部屋では一羽のウサギがバリカンで自らの毛を刈ろうとしていた!
(すでに腹周りの毛が無く 寒々しい姿になっている)
「うわー覗かないでくださいって言ったじゃないですか!」
かじは自分は以前助けてもらったウサギだと告げる
「気づいとったよ(匂いで)」
バリカンの理由を問うと助けてもらったお礼がしたかったのだと言う
かじの毛を編み込んだ織物は本当に高く売れるらしい
(僕の毛が売れると親の機嫌もよくて~と子供の頃の話を聞いて色々察する)
「お礼が欲しくて助けたわけじゃないよ」
「でも……家事が得意ってわけじゃないし、僕にできることなんてこの毛皮かギャンブルくらいしか」
「ギャンブル」
かどくらの目つきが変わりビビるかじ
「すすすすみません賭け事とかお嫌いで「梶様」
「梶 "様"!?」
俄かに立ち上がりネクタイを締めなんか長いスーツを羽織るかどくら
「この弐ッ號立会人門倉雄大、ちょうど(モブ会員の)対戦相手を探しておりました」
「梶様」
「はいぃ」
「私を喜ばせたいのでしたら、熱い勝負を見せてくださるのが一番ですよ(弐ッ)」
その後モブ会員との命懸けの勝負を制した梶は賭郎会員となり
悶え足掻きながらも屋形越えを目指すこととなる
その傍らには常に隻眼の立会人が専属として立っていた
みたいな……
梶ちゃんの手触りは最高なのでウサギ・人間どちらの姿でも門倉さんに撫でまわされるよ