太陽ですら月には勝てない「シュウ、シュウ」
　蜂蜜をたっぷり溶かしたような、とろりとした甘い声にゆっくりと瞼を開ける。暗い部屋にぼんやりと浮かぶふたつのすみれ色が、こちらをじっと見つめていた。
　寝起きで定まらない視界のまま軽く当たりを見回して、まだ夜であることを確認する。回らない頭でなんとなく状況を整理していく。
　そういえば、今日はあっちの仕事で遅くなるって言ってたっけ
「ん、ん…るか…？おかえり」
「シュウ、ただいま。ごめんね、起こして…」
　僕が起きたことに気付いたルカが、嬉しさと申し訳なさの混じった微妙な顔のまま口をもごもごさせて覗き込んでくる。珍しい表情に面白さよりも心配が勝った僕は、目を擦って軽く身体を起こした。
「どうしたの？なにかあった？」

【lucashu】暗恋01

lucy盘腿坐在自己的屋里，金丝眼镜架在鼻梁上，屏幕上的白光倒映在干净的镜片上。她有在放学后就把头发放下来的习惯，发圈挂在手腕上，柔软的金色发丝随着她敲打键盘时小幅度不自觉地晃动从肩头滑落，挂在身前。

刘海在脸颊上一下一下刮着，刺激着皮肤滋生出痒意，少女的专注力不断被瓦解，在她忍无可忍抬起手准备撩一下头发时，眼前的大门适时打开，她上小学的弟弟进了屋正在回过身关门，lucy正打算习惯性地应一声他充满朝气的pog，但等了许久也没等到luca出声，这让她重新凝聚在家庭作业上的专注力又一次溃散。

lucy只得再度抬头，灰紫色的圆眼睛带着疑惑，但luca似乎完全没注意到家里还有个姐姐，低着头在玄关处用左脚踩右脚的鞋跟脱鞋，整个人散发着日落后的苦闷寒气，lucy的视角只能看到他那顶和发色一模一样的太阳帽。