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    AIのべりすとくんにお任せして8割くらい書いてもらったらすごいことになりました。0103風味。

    ぼくらの共有世界『世界の半分をお前にくれてやろう』
    そんな古い言い回し、前ならくだらないと一蹴していた。
    ただ、人間、状況が変わると態度や考えも変わるもので。
    片方の視界を失った今、オレはどうにも世界の半分が恋しくなっていた。

    怪我をしてから数日。やっとこの視界にも慣れてきたが、不便に感じることが多かった。
    さっきも右から来たハルカの奴に気付けなくてぶつかっちまったし。
    「わ…悪い」
    「そんな、僕こそごめんなさい…」
    「いや……その、本当にすまん!」
    オレたちはお互いに謝りあった。
    「…………」
    「…………」
    そして沈黙が訪れる。
    オレたちは互いに互いを避けていたのだ。
    オレはハルカの顔を見ることができないから。
    ハルカはハルカで、最近はムウと一緒にいることが多かった。
    馴れ合いは馬鹿みてぇだと思うが、何かと世話を焼いてた奴が離れていくのに思うところが無いわけではない。
    オレの方が執着してるみたいで嫌になるから、絶対口に出さねぇけど。
    「あの…! フータくんっ!!」
    そんなことを考えていると、ハルカの方から声をかけてきた。
    「なんだ?」
    「その……ぼ、僕、これからもずっとフータくんの側に居てもいいかな…!?」
    「……はあ? 何言ってんだ?」
    こいつは何を言ってるんだ。馬鹿正直なオレの表情筋が怪訝の色を示すと、ハルカは慌てて言葉を繋ぐ。
    「だって、その、フータくん、目が見えなくなっちゃったし……。それに……その、僕はフータくんのこと好きだし……」
    「ばッ……!! お前それ言うのかよ!?」
    「えっと……ダメだったらいいんだけど……」
    「別に駄目じゃねえけど……」
    ……って、何流されてんだオレ。今同情されてんだぞ、他でもないハルカに。ふつう逆だろ。
    「フータくんは僕のこと嫌い?」
    「き、嫌いじゃねーよ。けど……」
    そうだ。オレはこいつを拒絶しなければならない。これ以上踏み込んでくる前に。
    だが、ハルカは諦めなかった。
    「僕…! フータくんがぶつかっちゃわないように、隣を歩きたくて…! その…変な意味とかじゃなくて…僕なんかでも役に立てるかなって…」
    そうやって主張してくるハルカに目を丸くした。一回赦されたから、自信がついたんだろうか。
    そういえば背筋も前より伸びた気がするし……視線を上げなきゃいけねぇのはムカつくけど。
    これまでハルカの前に立っていたはずなのに、いつの間にか置いて行かれた気分だ。
    でもハルカは優しいから、立ち止まったオレを振り返って待っている。何故かそれに、悪い気はしなかった。
    「そっか……じゃあ、一緒に歩くか」
    「…! うん!」
    こうしてオレたちの距離はまた縮まって、今まで通りの関係に戻った。
    ***
    「ふぅ……」
    僕は息をつくと、ベッドに転がっていた身体を起こす。
    最近になって、やっとフータくんの隣に立つことを許してもらえた。
    「ふふ。ふふ、ふ……」
    それが嬉しくて、つい笑ってしまう。
    大丈夫かな、変じゃないかな。鏡で自分の顔を覗いてみる。
    まだフータくんみたいにきれいな笑顔じゃないけれど、それでもここに来る前より明るくなった気がする。
    フータくんはいまどうしているんだろう。食堂にいるかな?
    僕はできるだけ笑顔を崩さないようにしつつ、自分の部屋を出た。

    ……鏡の中には、歪んだ笑顔を浮かべるハルカの姿だけが残っていた。
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