お茶会組とシリルで絵を描く話ケイシー「へえ、モニカって絵が上手だったのね」
モニカ「わたし、目視でサイズがわかるので、見たままに図形を描くのは少し得意で」
ケイシー「えっなにそれ!すごいわね」
ラナ「あら、二人とも何してるの?」
ケイシー「モニカが私たちの似顔絵を描いてくれたの!」
ラナ「これわたし?モニカ、すごい上手ね!なんで絵画の授業を取らなかったの?」
モニカ「わたしが好きなのは絵じゃなくて図形だから……」
ラナ「そうなのね……。あ、こっちのはケイシーが描いたの?これも上手だわ!」
ケイシー「あ、ありがとう、ラナ」
モニカ「あの、わ、わたし、ラナの描いた絵も見てみたいな、って…」
ラナ「あんまり上手じゃないけど、笑わないでね」
モニカ「ラナの絵、可愛い……」
ケイシー「本当!素敵ね」
ラナ「ほ、褒めても何も出ないわよ……!」
シリル「こんなところでどうしたんだ?」
クローディア「……こんにちは」
ケイシー「三人で絵を描いてたの。クローディア嬢もどう?」
クローディア「描くわけないでしょう」
シリル「ん?クローディアは絵が上手いだろう」
クローディア「……お兄様は黙っていてくださる?」
モニカ「シリル様も良かったらなにか描きませんか?」
シリル「あぁ、折角だしなにか描いて行こう」
クローディア「……その潰れたパンみたいなうにょうにょは一体何なの、お兄様」
シリル「何を言っているんだ、クローディア。どうみても猫ではないか」
クローディア「そう」
ラナ「あとちょっとで休み時間が終わるわね」
ケイシー「そうね、そろそろ戻らないと」
モニカ「あ、あの!」
ケイシー「どうしたの?」
モニカ「この紙、貰っても、良いですか…?」
ケイシー「私は良いけど…」
ラナ「わたしも」
シリル「私もだ」
クローディア「……」
ケイシー「みんな良いって。またみんなで描きたいわね!ね、モニカ」
モニカ「はい!これ、大切にしまふ!」
(((((噛んだ)))))
モニカ「あぁう」