幸福な食卓ペットとして迎えられた私は、主人はルーサーで、主にランダルの相手をすることを指示されていた。ランダルは普通の人間とは思えないような遊びを提案してくるので、最初の頃は拒否して自分や周りを攻撃していたけれど、そうすることでどんな思いをする羽目になるかを一度死ぬ寸前まで分からせられたので、なるべく静かに、おとなしく、従順に過ごしてきた。
あの時は本当に怖かった。地下室に閉じ込められて、ありとあらゆる方法で自分がこの家のペットであるかを教え込まれた。地下室を出た頃には、前のように暴れたりせず、命令をよく聞く良いペットになっていた。洗脳と言うよりは、諦めがついたのだろう。
そんな頃、新しいペットが入ってきた。人間の男だった。正真正銘ランダルのペットとして向かい入れられた彼__セバスチャンは、初期の私のようにことあるごとに逃げ出そうとしていた。その度に、私やランダルの人形が彼を見つけ出して、ランダルの元へと戻すことをしている。
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