Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    オルト

    どうしようもないものを投下

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 178

    オルト

    ☆quiet follow

    702文字
    22世紀蕎麦屋タイカケ
    タ5歳くらいかな。

    おつかい「ホントに大丈夫?」
    「大丈夫だって! こんくらい、楽勝だって!」
     タイガくんはそう言って胸を張る。首からかかったがま口の金具が光る。
    「それじゃ、行ってくる!」
    「余計なもの買っちゃダメだよ~!」
     俺は勢いよく駆け出したタイガくんの背中に向かって声を掛ける。今日はタイガくんの初めてのおつかいだ。先に出たミナトさんに頼み忘れたものを、タイガくんに買ってき貰おうというもので、女将のユキさんの発案だ。ミナトさんに連絡を入れてもいいんだけど、せっかくの機会だし
    「行きましたよ」
    「それじゃ、カケル。よろしく頼む」
    「はい!」
     俺は返事をしてからタイガくんの後を追った。
     転ばないかな、とか、違うもの買わないかな、とか、知らない人に着いて行かないかな、とソワソワしながら後を追う。追跡って、ちょっと楽しいかも。
     タイガくんは、道端で寝ている子猫に挨拶をしたり、手を上げて横断歩道を渡ったり、順調に進んでいく。目的のお店まで無事について、店員さんに目的の商品がどこにあるか聞いて、きちんとお会計して、お店を出た。
     そこかで手助けが必要かと思ったけど、どうやら俺の出番はないみたい。
    「思ってるよりも、タイガくんは成長しているんだなぁ……あっ!」
     家のすぐ手前というところで、タイガくんは漫画のように派手に転んだ。
    「……タイガく……ん」
     泣いちゃう! 助けなきゃ! そう思ってタイガくんに駆け寄ろうとした時、タイガくんがゆっくり立ち上がった。そして、きっとあちこち痛いだろうに声を上げて泣くことはなく、一歩ずつゆっくり歩き出した。瀬尾の背中は小さいけど、とっても大きい。
    「カッコいいじゃん、タイガくん」
     俺はその背中を見ながら、ゆっくり歩き出した。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    😭😭😭😭😭😭👏👏👏💯😭😭🙏🙏😭😭😭👏👏👏
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works

    オルト

    TRAININGパンそばのタイカケ。
    そばくんに対して過保護なパンくんが見たいです。
    「ねぇね、タイガくん」
    「あ?」
    「これからコウジさんたちと飲みに行くんだけど、タイガくんも来る?」
    「あぁっ?!」
     飲んでいたジュースを噴き出しそうになった。なんで、カケルが、あの探偵と?
    「ふ、二人で、飲みに行くのか?」
     まさか、俺が油断している間にあの探偵がカケルを? 俺らのファンとか言ってたけど、まさか、まさか……。
    「ううん、助手のユウくんやコウジさんのお友達も一緒みたい。タイガくんもどうかなって思ったんだけど……。もしタイガくんにその気がないなら僕一人で」
    「俺も行く!」
     カケルの言葉に被せるように、俺は大きな声を上げた。自分の好きなヤツが、いくら二人きりじゃないとはいえ、俺のいないところで他の男と飲むなんて耐えられない。それに、カケルは酒に弱いんだ。酔ってふにゃふにゃになってるカケルはめちゃくちゃ可愛いし、何かされちまうかも知れない。俺は酒を飲んでも、絶対に少しだけにしておくぞ。ちゃんとして、カケルのことを守るんだ……!
    「えへへ。タイガくんがいるなら安心だなぁ。僕、お酒弱いし、コウジさんのお友達は……僕らも会ったことあるみたいだけど、緊張しちゃうだろうから」
     安 1434

    オルト

    TRAININGタとシンちゅわとモブしか出てこないけど、タイカケです。華京祭が終わってすぐのこと。クラスはミス華京院の話題で持ち切りだった。みんな誰が可愛かったとか、来年は自分も出てみようか、なんて話している。
    「なぁ、お前も意外と可愛かったぞ!」
    「…………」
     クラスメイトに声を掛けられたタイガくんは、両耳を塞いで机に突っ伏している。僕もクラスメイトに褒めてもらえたり色々聞かれてちょっと照れ臭かったけど……。
    「いや~優勝した西園寺、可愛かったな。俺、ファンクラブはいろうかなぁ?」
    「俺は太刀花先輩だなぁ~。美人のお姉さま、って感じですげぇイイ」
     みんなそれぞれに感想を述べている。みんなで頑張ったから、こうして褒めてもらえるのは嬉しいな……。
    「俺はやっぱり十王院先輩だなぁ~。あの衣装も髪形もクオリティ高かったし!」
     カケルさんの名前が出たその時、タイガくんの肩が揺れた。タイガくんはゆっくり身体を起こしてカケルさんを褒めたクラスメイトを睨んだ。睨まれた本人はそのことに気付いていないみたいだけど。
    「あれってアニメかなんかのコスプレだろ? おめぇそういう趣味なの?」
    「いいだろ、別に。ていうかソレ関係なくイイと思ったんだよ。校内でたまに見るけど、め 1002