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    ck_aak

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    ck_aak

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    5年前くらいに書いてたスル(ギ)
    転生もの、スとユが結婚、ルが孤児、27×8とかそんくらいの年の差だと思う
    全然れけじゃない

    やっと見つけた。僕の主。むらさきの宝石と闇を飲み込むくろ。
    あぁ、ルルーシュ。今度こそ幸せにするからね。
    --------
    「あなたの前世は中世の貴族です!」
    テレビの向こうで黒いベールを纏った占い師が若い男性に向かいそう言う。
    占い特集と称したその番組を見ながら鼻で笑うリヴァルを横目に作ってきたサンドウィッチを口に放り込む。
    「なぁスザク、お前は前世とか信じるタイプ!?」
    「こんなの確かめようもないんじゃどうとも言えないかな」
    このところ夢を見る。死神と呼ばれ魔王の様に残酷で美しい青年に従い戦場を駆け抜けていく夢。
    ルルーシュと呼ばれる青年の名は、懐かしい音がするような気がする。
    --------
    月日が経ち、優しくて強い愛らしい女性と結婚した。ユーフェミアという名前の通りよく喋る子だ。そして夢はお姫様の彼女を守るおとぎ話のようになっていた。
    彼女は子を授かることが難しかった。そのうち、孤児院にいる子供を引き取って育てたいと2人で考えていた幸せな日もつかの間に消えてしまった。
    事故だった。病院の帰り道、飲酒運転で。僕が運ばれた病院に行くところには虫の息で、手をつかみ微笑んで僕を置いていてしまった。
    その日見た夢は彼女との幸せな夢ではなく、ルルーシュを大衆の前で刺殺する夢だった。
    --------
    悲しみに泣く暇も無く忙しい日々を送っていた。
    仕事や手続きは待ってくれない。
    彼女が亡くなり季節が変わり夏になった。幸せに満ちていた家には埃と塵、無造作に投げ捨てられた空き缶が転がっている。
    夢はあの日から変わらず、眠れない日もあった。
    仕事を終え家に帰ると酒を飲み寝る。これをひたすらに続けていた時、
    「君、こんな顔のままで僕が落ち着かないの!1週間休みあげるからゆっくり休みなさい!」
    休みが入った。
    こうして向かったところは、静かな私有地だった。白い輝きを放つ石には彼女の名前が記され、摘んできたオキナグサを置く。
    「あぁ、お前も来たのか。」
    「お義姉さん。」
    彼女の姉であるコーネリアだった。妹である彼女を溺愛し、2人の両親が若くして他界しても姉として彼女を支えていた。
    「スザクが来てくれないってユフィが寂しがってたぞ?」
    その声が、彼女の声に聞こえ、自分のつま先から視点を上げる。
    頬を撫でる優しい風に乗せて、彼女の姿が見えて、2人で約束したことを思い出した。
    いつか日本のお花見をやりたい、南の島へ、北の凍える大地に行きたい。新しい家族と一緒に。
    「お義姉さん、ありがとうございます。」
    「私はなにもしていないさ。」
    --------
    その次の日、僕は部屋の掃除をしてスーツを身に纏い孤児院に向かった。
    職員の案内に従い廊下を進む。
    「それで、本日はどのようなご用件で?」
    「実は、里親になろうかと思いまして。」
    「分かりました。私たちとしても喜ばしいことです。どのような子がいいですか?例えば性別、性格、容姿などで」
    「それがまだ決まってなくて。子供達を見せてもらってもよろしいですか?」
    案内されたのは10畳程の部屋。ドタドタ騒がしい足音が聞こえ、遊んでいるのがわかる。
    入ると顔を明るくし、礼儀正しく名前を言って挨拶をしてくれる。その中に、部屋の隅でうずくまっている子供がいる。性別は長い髪でわからないが、美しい黒髪だった。
    その子の元に足を運びしゃがんで目線を合わせると周りが静かになる。
    「こんにちは。僕、スザクっていうんだ。君は?」
    「--------」
    目が、合った。初めてだけど何度も見てきたむらさき。
    その瞬間、すべて分かった。僕たちの関係を。
    「おうちに帰ろうか。ここは君の居場所じゃないでしょ?」
    「おれは、だめなこなんだ。みんなそういう。」
    「そんな事今は関係ないでしょ?ここから出たいなら僕の手を取って。君がいるから僕がいるんだ。」
    手を出すとガタガタ震えて細くて白い手が伸びてきた。その手の甲に優しくキスをする。
    周りがざわざわと騒ぎ出す。「あのオトコオンナが?」「あの人も物好きだねぇ」
    その騒めきを消したのは他の誰でもないスザクだった。
    「彼にします。手続きはどちらで?」
    -------
    長い手続きを終え、時計は既に子供なら眠ってしまう時間を指している。
    「お待たせルルーシュ。お腹すいたでしょ?作るの時間かかるけどお家で食べよっか」
    こくりとルルーシュは頭を振り、車に乗り込む。
    ハンドルを握りながら、もしかしたら記憶がないかもしれない。だけどその方が幸せなのかもしれない。と考える。
    ゼロレクイエムは義務教育でも習う話だが、皆それを遠い昔の御伽噺だと思ってる。
    また罪を背負おうとせず、年相応な幸せを手に入れて欲しい。
    家に着くころにはルル―シュは寝ており、起こすのも申し訳なく腕に抱きかかえてベッドに横にする。

    「おはよう、今ご飯作ってるから待ってね。今日は君の服やら家具やら買いに行こっか。突き当りを右に行くと洗面台があるから顔を洗っておいで。」
    目を擦りながらてとてとと歩くのは昔から変わらず愛らしい。いつもより少し豪華に具を入れたお味噌汁と炊き立てのお米、

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