ブルーロックのパワーパフボーイズひと通り基礎練習を終えて、拭いても拭いても流れ出る汗を拭いながらドリンクボトルをべこっと押す。
隣でボトルを早々に空にした蜂楽が、ふと俺の顔をまじまじと見ていることに気がつく。
急にまじまじと見るものだから、つい気になって突っ込んでしまった。
「なんかついてる?」
「うーん、いさぎそこ擦りむいちゃってる。」
「え?あ、ほんとだ…気が付かなかった」
指摘された箇所を指の腹で恐る恐る触れてみると、微かに皮膚が擦れ血が滲んでいる。
自覚すると痛いってやつだ。
潔は今の今まで怪我をした自覚なんて無かったが、傷口を認知してしまったからかピリピリとした痛みが走った。
「あちゃ〜、ドリブルで俺ともつれた時に擦っちゃった?」
「そうかも…普通に気づかなかった。」
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