君への誓い いつまでも待つよ。
お前が帰ってくるのを、いつまでだって、ずっと待ってる。
君への誓い
エルドラントでローレライを解放してから一年。
ルークは未だ帰って来ていない。
執務室のデスクで書類の整理をしていたガイは、区切りがついたところでペンを置いた。
すっかり凝り固まった体を伸ばそうと、両腕を上にあげ、ゆっくりと下ろす。一息つけば、急にドッと疲れが増した気がした。
ゆっくりと椅子から立ち上がり、窓辺へと向かう。仕事に集中しているうちに、外はすでに夜の帳に包まれていた。
すっかり藍色に染め上げられた世界を、白銀に輝く満月が、優しい光で照らしている。
神秘的な、けれどどこか暖かい光に目を細めてから、ガイはふとエルドラントがあった方角へと目を向けた。
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