永遠のバタバタと、廊下を走る音が聞こえてくる。こんな足音を立てる忍がいるのか?と思うほどの大きさだ。
バン!
更に大きな音がして、扉が開かれた。
『ガイ先生の意識が戻ったそうです!』
山のように積まれた書類に目を通し、ひたすらサインをし続けていた俺は雷に打たれたように顔を上げた。声のした方に目を向けると、息を切らし、今にも泣きそうな顔をしたシカマルの姿がそこにあった。
『…ああ、そう』
いつも通り、表面上にこやかな笑みを浮かべて、俺は再び視線を机の上の書類へと落とした。
『ああそう、って?六代目!?俺の言ったこと聞こえてました?』
『聞こえてたよ…』
視覚は、情報としては全く脳に入ってこなかった。
『会いに行かないんスか!?』
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