おぼじゃとメポ添い寝回「ツイていませんね」
突然の大雨に見舞わられ、
身長2mを超す獣人女性型ポーンがぼやく。
「本当ですね。まあ、でも近くに野営地跡があってよかったと思いますよ。ひとまず雨はある程度凌げますからね」
とエルフ男性型のポーン。
「手が止まっていますよ。早くテントを設営しないと」
とモノクルをつけた人間男性型のポーンがテントの骨組みを立てながら嗜めると、獣人型とエルフ型のポーン二人は顔を上げ、それから離れた場所で俯いて座っている覚者を見た。廃屋の屋根で雨を凌いではいるが大雨では完全とは行かず、ずぶ濡れであった。
「元気が無さそうですね」
「裸みたいな防具を着ているから寒いに決まってますよ」
「別に好きで着てる訳じゃないそうですよ。シートを張りますから、そっちを持ってもらえますか」
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