雪をも溶かすその熱はおかしいものですね。国のド暗部所属のくせに、こんな甘々で職務怠慢と言えますね。けしからんです。という気持ちで書きました。
執行官上席に下席に対して命令権限があるのかは知りませんが、あった方が興奮するので、設定に入れました。
蛍と空で一つの席についてます。タルより上席。
私のタル蛍は、タルも蛍もキャラ崩壊前提なので悪しからず。
七国の極北―スネージナヤ。
凍て空は澄み渡り、極彩のベールが揺らめいていた。極光は、天上からの純粋無垢な祝福を表すようで、永遠の雪景色との調和は最上である。そんな荘厳な天球の眼下。日は沈み、夜の帳がかかった雪原の中、燃える火が動いていた。よく見ればそれは、歳若い青年の明るい毛髪であり、極限の純白を纏うスネージナヤの極寒の中では酷く目立っていた。青年は険しい顔つきをして、頭上の祝福には目もくれず、歩みを止めることは無い。
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