本編:探検!恐怖の海底都市編「資材が足りていません。」
呼び出された艦長室で静かに艦長、ネモからそう告げられ、どう答えたものかと思案して鰭で傷跡を撫ぜる。
「…現在の航路、現段階で回収出来る資材に限界は感じている。」
「よく嘯けるな。ええ?お前の班が!煙幕撒き散らしたからだろうが!」
ギャンギャンと噛み付いてくるシルバーのいうことは、まぁ8割くらい分かるんだが…。
実際、あの海底で作業は出来なくなってしまったので別の場所に移動して作業をすることになった。あの場所でしか回収出来ない資材もあったから、艦長が残念に思うのはそこだろう。
だが、ここで全面的に非を認めるのては回収作業を努めてくれる隊員達に顔向けが出来ない。
「結果については済まなく思っている。しかしあれは不慮の事故であって…」
1564