・小室肇
小室防災大臣の下の名前は｢肇｣で、由来は「上部は”戸＋攵”から成り、戸を手で左右に開くこと。肇はそれと”聿”を合わせた字で、物事の糸口を左右に開くこと」とあって、禍特対設立に携わったもんなぁ、と。
デザインワークスの禍特対ロゴ案(流星マークの中身が人型になってるやつ)のメモに｢認識の扉を開く者｣と書いてあったのも印象的。

・宗像龍彦
海洋豪族(海人族)として玄界灘全域を支配したといわれる｢宗像氏｣という古族がいたり、日本から古代朝鮮半島への海上交通の平安を守護する｢宗像三女神｣というものがあったりする。
神永さんの机の上にテトラポットが置いてあることについて、陸と海の狭間にあるものだから？という考察を考えると、室長の苗字も人と人ならざる者の狭間に立つ禍特対のトップとして、海に関わる人をイメージさせる苗字だな、と思った。

・田村君男
｢田｣は農耕社会の確立による集落間の争い、それに伴う規則の厳格化…と群れや秩序を彷彿とさせるし、｢村｣も共同体(地方自治の最小単位)を指す。
「君」の由来についても、象形文字「尹」は王笏(君主が持つ装飾的な杖)を持った手の意で、命令をするための口を加えた字が語源とのこと。
めちゃくちゃ秩序を重んじる人らしい名前〜〜〜！群れのリーダーを名前全体で醸し出している…そんな班長が、“人類のためとはいえ君を犠牲には出来ない”と言うのは重いなあ。

・船縁由美
船の側面を意味している｢船縁｣、進行方向を示す航行灯を灯し、船と陸がつながる場所。
｢におい｣を辿ってベーターボックスを探索することを提案したり、机に置かれたUSBを滝くんに示したり、橋渡し的な役割を果たすイメージがあるから「らしいな」と思った。
「由」は漢字の由来が「ひょうたんの形、中身を取り出すために狭い注ぎ口の”1点を通過する”様子」を表現しているらしく、のびのび大きく成長してほしい・物事を順序立てて考えられる論理的な人になってほしい。といった願いが込められるのだとか。…のびのびしてたな。(お菓子もぐもぐ)

・浅見弘子
「弘」は弓を弾いた時の音が広がる様子や、引きしぼった弓が広がる様子が由来。特に広める＝誰かに影響を与える・働きかけるという意味合いを持つのが特徴で、弘道(人としての道を広めること)、弘文(学問を広めること)といった言葉がある。
謎の銀色の巨人を「ウルトラマン」と名づけ、それが世間に広がったり、「ここにいるのはチームメイト」「ヒトは社会性の動物」とウルトラマンに「人とは」を説いたり、名は体を表すを地で行っている感。

ちなみに自分の知り合いに浅見と書いてアザミと読む人がいて、そんな花あったよなぁ。と花言葉を調べたら｢報復｣｢独立｣｢厳格｣｢私に触れないで｣と当たり強めな言葉だらけでした。強い。

・滝明久
｢明｣は窓から月の光が入り込んで明るくなる様で、｢久｣は後方に倒れる死体を後ろから木で支えている形であり、当時の人々は人の死体に死後の永遠の世界を見出していたからという説がある。
個人的に西洋絵画のヴァニタスみたいな、モチーフに意味を持たせるものが好きなので、｢窓から入る月明かり｣に地球に突如やってきた遠い星の住人たちの知恵を連想したり、死体からまだ見ることも触れることも叶わない世界を見出すのはプランクブレーンに残置されたリピアーの空っぽの身体を彷彿とさせるしで、勝手にしんどくなった。

人類の積み重ねてきた叡智が外星人にとって常識であったことに、彼は無力感であったり果てのない暗闇を見たのかもしれないけど、リピアーが託した論文によって、夜明けのように開けていく視界があるといいな。