赤髪海賊団がまだできたばかりの頃新人2人が入団した。ほぼ同時期の入団ということもあり、2人はセットで扱われることが多かった。
「ホンゴウ、ライムお使い頼めるか?」
「ああ」
「またこいつとかよ」
ライムはいい加減セットで扱われることが嫌になっているようだ。ホンゴウはというとそこまで気にしていない。お使いに行く理由も余ったお釣りはお小遣いとしてもらえるから若い2人は断らない。
「じゃあホンゴウに5000ベリー預けておくぞ」
ヤソップはどこから持ってきたのかわからないカエルのガマ口財布を渡した。受け取ると仲良く…とは言えないもののそれなりに会話しながら船を降りていった。
「だいたいなせっかく海賊になったってのにこんな生活前とたいして変わんねーよ」
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