ヴァレンティオンの一幕 主な色は茶色。そこからさらに白に赤、ピンク。金色も少し、混ざるだろうか。昔からある色合いは基本的に変わらないけれど、ここ最近使われるものは、先人たちが築き上げてきた技術もあって年々鮮やかで多彩に進化していっている。
色も形も味も様々な、ククル豆が原料のチョコレート菓子。そんな中身を引き立てるのは、同様に色鮮やかな箱や瓶詰めたち。
言えなかった言葉たち。伝えたかった大事な想い。
様々なカタチの愛情。好意の証し。
去年は伝えられなかった。だから今年こそは、伝えたい。
神様どうか、勇気をください。逃げ出さないよう、見守っていてください。
今日ばかりはイクジナシな心を奮い立たせ、お菓子と共にあの人の元へ──。
2386