シノの得意料理の話※シノとヒースが高校生、ネロが料理屋をやってる26歳くらいでファウストは大学4年くらいのイメージ。
「よし。今日は特別に俺の手料理を振る舞ってやる」
学校終わり、店の定休日の火曜日にネロの自宅にいつものようににやってきて、大きく胸を張り宣言したのは、ネロの料理屋のバイトで休日も面倒を見ている男子高校生・シノ。
そのシノの友達のヒースと、常連の大学生ファウストと3人が、よくうちに居る。
そして最初の言葉に戻る。シノは得意げに言葉を放った。
「特売で買った豚肉ともやし、そして――焼肉のタレを用意する!!!」
ジャーン、と音が鳴った気がした。
その組み合わせに思わず目を細めたのはネロ。
ファウストは沈黙しているし、ヒースは……まだ希望を捨てていない。
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