狂い咲く花は風を乱吹く21「マスター!援軍到着しました!!」
「ヨハンナ!みんな!!」
新たに呼ばれたヨハンナ、微姉妹、モリアーティ、クリームヒルト、そしてシェイクスピア。マスターと合流すると、状況を把握する為に一斉に件の獣を確認した。
「…マスター、少し良いかネ」
モリアーティはマスターに進言する。何事かと藤丸は男の言葉に耳を貸すと
「そこにいる風神の神子殿、悪いが今すぐにカルデアに帰還した方がいいと思うヨ」
「…は?」
「え」
教授の言葉に一同の空気は凍った。
また彼の悪巧みの一つかと、顔を確認したが、まるでビーマを見透かすような鋭い視線に藤丸は彼は本当に進言しているのだと知る。
「……理由を、聞いてもいい?」
「フ、レディ・ダヴィンチ。今すぐ彼の霊基の解析をしてくれるかネ」
1609