エミーリオとレオンが入れ替わる話「えっ…」
「な、何だこれは…!?」
お互いに顔を見つめ合うのはエミーリオとレオン。
とは言っても心はエミーリオだが体はレオン、心はレオンだが体はエミーリオという入れ替わった状態。
「朝起きたらボクがいて、慌てて鏡見たらボクがキミになってるって意味分かんないんですけど」
「俺だって驚いたよ…朝起きたら俺がいてドッペルゲンガーかと思ったよ。しばらくこのままだ…」
「マジで!?今日クラブなんだけど!?」
こうして入れ替わったエミーリオとレオン。
「どうすればいいんだ…レオンの体でなにしよう…」
レオンの体のエミーリオがポップンタウンを歩いているとふと女子高生が歩いているのを見た。
「そこのキミ!今から一緒に出かけない?」
「えっ!?」
ボサボサ髪でメガネをかけたいかにも地味でダサい女子高生は戸惑う。
しまった。いつものクセで女の子をナンパしてしまった…。でもレオンもなかなかイケメンな方だと思うからナンパしやすい人と入れ替わってよかった…。
「どうしよう…このままずっとエミーリオの体のままだったら…」
エミーリオの体のレオンがしょんぼりしていたところ、
「どうしたのですエミーリオ。貴方らしくありませんね…?」
心配して話しかけたのはこうもりおとこ。いつもはこうもりおとこをいじめまくっているが、今はエミーリオ。今ここでいつものように殴ったらレオンであることがバレてしまう…ここは芝居を打とう
「こうもりおとこ!大丈夫さ、少し落ち込んでいただけさ」
「そうでしたか…」
こうもりおとこが安心した次の瞬間、
ゴッ!
「うっ!?エミーリオ?な、何を…!?」
手にしていたりんごをこうもりおとこに投げつけるエミーリオ。とはいっても今はレオンなのだが…。
「やめてください!今日の貴方やはりおかしいです!まるであのカメレオンの子のようです!」
「うるさい黙れ!」
エミーリオの武器である縄でこうもりおとこを縛りあげるエミーリオの体のレオン。
「ありがとうエミーリオ!これでいつもと違うやり方でオッサンを苦しめることができるよ…!」
「た、助けてください…!」
しかしエミーリオとレオンの入れ替わりはたったの1日で終わり、レオンはエミーリオとこうもりおとこにたっぷり叱られるのであった。