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    urusenn_hakoosi

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    urusenn_hakoosi

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    大昔に書いた戯言シリーズ2次創作SS
    何年前って?8年前です(^^)
    タイトルの経緯は思い出せないけど多分お題サイトとかかなわかんにゃい!(白目)

    パラレルワールドに生きる君へ紫木一姫は少女であった。

    いまどき何処にでもいるような、極普通の特別目立つ事のない容姿を持つ少女。
    唯一つ いや、幾つか違う事があるとすれば、彼女の着ている服があの有名な『澄百合学園』の制服であり、何より彼女が戦闘能力を持つ事であろう。

    【澄百合学園】
    京都の名門女子進学校にして上流階級専門学校。偏差値と門地門閥が重視される「特権階級養成学校」。だがその実態は四神一鏡専属傭兵養成学校であり、生徒からは「首吊高校」と呼ばれている。卒業者の多くは上位機関であり日本のER3と言われる「神理楽(ルール)」に進学する

    紫木一姫は病蜘蛛(ジグザグ)の弟子であった。
    彼女の糸は意図を切る。曲絃糸の遣い手である。
    「危険信号(シグナルイエロー)」とも呼ばれる彼女は、自らの学校脱出の際に人類最強と対峙し、負けた結果

    己の記憶の一部を失った。

    彼女はその後、新たに師と仰ぐ戯言遣い(本名は誰も分からない)の住む骨董屋アパートへと移り住んだ。
    その数ヵ月後、彼女はとある廃病院で思いもよらぬ形で命を落とす。

    始まりは師の面倒事へと同行したことである。
    その廃病院では、かつて不老不死の研究がされていて、円 朽葉は不老不死の少女であった。
    しかし宿泊した翌朝、戯言遣い以外の人間は全て死んでいた。-否 殺されていたのだ。
    研究者も不老不死も名探偵も…勿論危険信号も殺されていた。
    ただ違ったのは、彼女の死体の周りに散らばった鋭いワイヤーがあったことだろう。
    戦いの後が生々しく残る中庭は、地面が抉れ 木はすっぱりと切れていた。


    ーそして、殺された少女 紫木一姫は今、『紫木一姫』と対峙している



    「はじめましてです。『私』さん」

    「はじめましてです。『私』さん」

    「姫ちゃんは紫木一姫っていいます。」

    「姫ちゃんも紫木一姫っていいます。」

    「ややこしいですね」

    「ややこしいですね」

    クスクス、と二人は同じように 鏡のようにわらった。

    「姫ちゃんは殺されました」

    「姫ちゃんは殺しました」

    「皆殺されちゃいました」

    「皆殺しちゃいました」

    クスクスとまたわらって、ピタリとそれをやめる。

    「ねぇ『私』そちらは楽しいですか?」

    「ねぇ『私』そちらは楽しかったですか?」

    「せーので言いましょうか」

    「せーので言いましょう」

    「「せーの」」


    「「                 」」


    そうして顔を見合わせて、また二人でわらった。泣きそうに、笑っていた。




    -------パラレルワールドに生きる君へ
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