初めに光ありき 誰かが一筋縄ではいかない暗闇の中を一人で歩いている。 彼はあまりにも多くの知識と記憶が押しつぶされた場所で、茫漠とした虚無と茫漠とした空虚を彷徨い、指先に灼熱のような漠然とした憧れを呼び起こした。
そして、光があった。 素足の裏に触れる固く乾いた感触だけで区別していた土と水をようやく目で見分けるようになり、彼は光の届く最も遠いところまで視線を上げた。
すでに知っている色だ。 彼は思わず虚空に浮かび上がる光彩に指先を近づけたが、期待したような暖かさはなかった。
彼が虚ろな目を上げて宇宙を見つめたその場所に光が集まり、光はやがて太陽となり、大地の半分を照らし、暖かさを投影した。
それ以来ずっと、それでは満たされない渇きを胸に秘めたまま、彼はひたすら大地を彷徨う。 その心は変化を求め、未知を求め、やがて死を求めるようになる。 全く予想外のことともいえない。 彼は全知であったが、人間から十分に遠ざかっていなかったのだ。

黄昏に至るための旅の途中で、彼は別の光源に出会った。 決して愛すべきでない光を、すでに知っているからこそここに安住することができないという事実が呪われるほど恐ろしく美しい光を。
初めて彼は安堵した。 彼がこの光を見つけ出すと、誰よりも先に誓ったことがあり、その約束を守ることができたことに。 たとえ砕け散った光を送り出した後、虚空に捧げた誓いであったとしても、彼はその光を裏切ることなど想像すらできなかった。 そして、盟約でお互いを結びつけた。 その間、彼は知らず知らずのうちに酔うように光を飲み、その温もりで体を温めた。 一時的に別れを告げる日、目的の目的を果たすまで光の前に現れることができないように釘付けにされた瞬間から急速に冷めていく温もりとして、後になって彼はこの体温が自分のものではなかったことを思い出したのである。

さて、しかし彼は盟約を守れなかった。
光、まだ完全になっていない光の投影が目の前で引き裂かれている。 本来予定されていたギロチンではなく、役目を逸脱した剣によって。 不愉快、逆恨み、そんな言葉では言い表せない不快感が腹の中で沸き立つ間、彼の視界には笑う悪魔、彼が照らした光の顔が見える。 ああ、駄目だ。 かろうじてこの程度では、決してあなたの全力とは言えない。
これでは、どちらも手に入れられないままでは、死ねるとしても死ねない。 狂乱した頭の片隅で、きっとそんな考えが浮かんだ。 彼が求めてきた死とは、結局、終末そのものよりもはるかに多くのことを意味していたのだから.......。 まあ、今回は死ぬこともできなくなったが。
そしてすべてが虚無に戻った。

そして光がある前に、完全に孤独になる前に、彼は光の骨を一つ一つ拾い集めた。 骨と一緒に集めた数個の光の塊はすでに散らばっていた。 彼は手の中に残された暖かさを感じたが、それが灼熱の幻想痛なのか、それとも太陽の慈悲なのか、区別できるほど正気ではなかった。 骨を手で砕いて星屑にした彼は、最後に光を飲んだ。 もちろん無意味な行為であった。 彼の光はすでにここにはない。
やがて再び、初めに光があった。
そして彼が決めた最後は、最も眩しく輝く閃光を見た次の順番になるだろう。