スタスカファ文字まとめ①スタスカファ イチャイチャ
淡い青空を見上げていた。
機体内部の計器類は、オプティックではまだ捉えることの出来ない遠方の轟音を補足している。
白い機体は空を見上げ、鋭敏なセンサーでしか感知出来ない音の距離を測った。
自身の聴覚回路で拾える距離まで、オプティックに音源の彼が写るまで。いまかいまかと待ちわびる彼は、宛ら乙女のようだと、カリーなら言うであろう。あとどれくらいだろうか…。地球には存在しない金属で構成されたスカイファイアーは空を遠望する。
ブレインサーキットで物理的な距離を計算しては、その数字から引き算を繰り返す。細かい誤差を抜いてはまた探知した存在が近付いたことを感じ、心踊らせる。
再度、オプティックのカメラを絞った。まだ機影は映らない。ブレインサーキットがオプティックから意識を演算機能に回した。
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