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    nanayuraha

    @nanayuraha

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    nanayuraha

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    もしかしたら、クリック君傷付けられてかなり怒っているかもしれないテメノスさんの話。

    「私は、今まで随分と危ない橋を渡ってきました。一歩間違えればということも、何度もありましたね。何度も、何度も何度も何度も。…悲しい事に随分と嫌われてるので、今まで一人行動多かったんです。ええ。」

    暇潰しに、私の話でも聞いてください。勿論、貴方に拒否権なんかありませんよ。ふふ。

    「暴くような事をしていると、悲しい事に恨まれるのは必然でしょう。そんな事を繰り返されてれば、自然と一人でだいたい対処出来るようになるんです。祈るだけしか出来ないか弱い神官だと、私の事を思ってましたか?」

    こう見えて私、結構強いんですよ?貴殿方が頼んでもいないのに頻回に刺客を差し向けてくれたお陰で、私こんなに強くなったんです。そう、他の誰でもない貴殿方のお陰です!
    害したくて刺客を差し向けたというのに、結果相手を強化してしまった…。その事実に是非とも悔しがってください、そんな貴殿方を見れば少しは私のこの荒波立っている心も少しは収まるでしょうから。ええ。

    「なら何故護衛なぞつけているのか、ですか?貴殿方の様な奴等が弱いと油断してくださると非常に楽というのもありますが、なにより彼がそうしたいって言うからですよ。」

    ただひたすらに、必死に頑張る姿は微笑ましく見えるものです。見守るうちに、困っていたら手を貸してあげたくなるでしょう?
    だから私、彼のお手伝いをしてあげることにしたんです。立派な一人前の聖堂騎士になる為の、お手伝いを。

    「彼に足りないのは、経験です。経験を得る方法は沢山ありますけど、彼が私を守りたいというので、その方法で様々な経験を積ませる事にしたんです。私という存在は、色々引き寄せてしまうので、経験を得るのには適してます。…様々な経験をありがとうございます、ふふふ。」

    今回の経験もまた、彼の経験値となるでしょう。護衛対象を守るのに必死だったんでしょうが、それで己が怪我をしては意味はありませんからね。これもまた、経験です。
    トラウマなんかにはさせません、勿論挫折もさせません。私が、責任を持って彼をより良い方向に導きます。…導くのが、私の役目ですので。

    「さて、お礼も伝え終わりましたし、私も帰るとします。私の可愛い子羊くんが、不安がっているといけないので。…はい?貴殿方の事なんて知りませんよ。でも一つ助言するとすれば、早急にここを離れた方が良いでしょう。」

    血の臭いに野良犬やら魔物が集まって来る前に、夜が訪れる前に。

    「それでは、さようなら。運が良ければ、また会いましょう。運が良ければ、ね。」
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    Laurelomote

    SPOILERこの文書は『ブラックチャンネル』の、主にエピソード0について語ります。漫画版・アニメ版両方について触れます。
    コミックス最新刊の話までガッツリあるのでまだ読んでないよこれから読むよって方はご注意ください。
    あくまで個人の考察です、自己満足のため読了後の苦情は一切受け付けておりません。
    タイトルの通り宗教的な話題に触れます。苦手な方はブラウザバックで閉じる事を推奨致します。
    ブラチャン エピソード0について実際の神話学と比較した考察備忘録目次:
    【はじめに】
    【天使Bとは何者なのか】
    【堕天】
    【そもそも"アレ"は本当に神なのか】
    【ホワイト(天使A)とは何者なのか】
    【おまけ エピソード0以外の描写について】


    【はじめに】
    最近、ブラックチャンネルという月刊コロコロコミック連載の漫画にどハマりして単行本最新5巻までまとめて電子購入しました。
    もともと月刊コロコロ/コロコロアニキの漫画はよく読んでいたのですが(特にデデププ、コロッケ!etc)、アニキの系譜であるwebサイト『週刊コロコロコミック』において次々と新しい漫画の連載が始まり色々読みあさっていたところに、ブラックチャンネルもweb掲載がスタートし、試しに読んでみたらこのザマです。
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