『家族になろう』
何時の間にそんなに懐かれたのか、何故こんなに私に想いを寄せてくれるのか。色々と、未だに疑問点はある。
けれど愛を叫んで体当たりを繰り返し続けた子羊に、そこまで想ってくれるというのならと私はその想いを受け取った。…感極まった彼に強く抱きしめられ、背骨をへし折られかけたけれども。
「本当に物好きな子羊だと、思いましたよ。…君には、本当に沢山の選択肢がはあるだろうにって。」
離れている時間が酷く寂しいと言ってくれた子羊に、それならと一緒に暮らすようになった。
一緒に過ごすうちに、君が傍にいる事が普通となった。がらんとしていた家が、いつの間にか帰ろうと思える場所になっていた。君が来てから、色んな物が増えましたのに気がついてますか?掃除が大変になってしまいました…って、ふふ、冗談です。
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