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    ドラロノとかヒュンポプとか、何か色々ぽいぽいする

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    あなたは4RTされたら「まぁ…その、なんだ。お前が…どうしてもって言うなら、一生傍にいてやらんでもない」の台詞を使ってこらくのヒュンポプを描(書)きましょう。
    ってやつです。

    ##ヒュンポプ

    どうしてもと言うのなら「まぁ…その、なんだ。お前が…どうしてもって言うなら、傍にいてやらんでもないぜ……ヒュンケル。なんてな───はは」

    目の前にある白い花が朝露に濡れて光っているのを、日の光に当たるとキラキラと美しいどこぞの銀髪に重ねながら呟いた。
    言っておきながら恥ずかしさで頬が熱くなる。
    どうせそんなことなど起こるはずもないのだ。



    「今日もお邪魔するぜ!」
    「…好きにするといい」

    パプニカの城下、街から少し離れた場所にあるヒュンケルの家に、ほぼ毎日のように通ってくるのがこの訪問者…ポップだった。
    ある日は晩御飯持ってきたから入れてくれるよな!などと言いながら食糧を持ち込み朝まで泊まり、ある日は職務に疲れたから労れと言わんばかりにダラダラと過ごして身の回りのことはヒュンケルに任せてしまう。結局その日も泊まるのだ。

    しかしヒュンケルは自分が城から距離を置くような場所に暮らす選択したことを気にしたポップが毎日様子をみにきているのだとわかっていたし、そんなポップの優しさが嬉しくもあったので断ることもなくこの関係は続いていた。


    この家は、元々1人で暮らす程度の家でベッドもひとつしかない。なのにポップはソファーでいい、なんなら床でも良いぜなどと言っては朝まで過ごす。
    さすがに弟弟子を床に転がすのはあんまりだと思うヒュンケルが、ベッドを譲ろうとするが、おまえの家だろ!とかたくなに拒まれた。
    最初の頃はソファーに寝かせていたが、こう毎日くるわけで、さすがにこのままではポップが満足に休めず、公務に支障がでるのではまで考えたヒュンケルは

    「だったらこの狭いベッドで良ければこっちに来い」

    と、また断られるであろうと思いながらも提案をしたのだった。

    驚く顔のポップに自分は間違ったことを言ってしまっただろうかとヒュンケルは内心焦ったが、
    ほんのりと赤い顔をしたポップが
    「じゃ、じゃあお邪魔する……」
    とベッドに入り込んできたのでおそらく間違えてはいなかったようで安堵した。


    さて問題はここからである。
    呼び込んだはいいが、ここは狭いベッド。
    離れて寝るにも限度はある。ポップの空間を作ってやるために、背を向けて端ギリギリまで体を寄せるように眠ろうとしたが
    「やっぱ狭いならおれソファーに…」
    などとポップが言い出すので、ヒュンケルはここまできてそれはないとばかりに向き合う。
    そうすると存外近い位置にいたポップと触れあってしまった。
    その時思ったのは単純にも「暖かい」だった。
    人の体温はこうも暖かいものなのだなと思わずポップの身体を抱きしめる。腕の中でビクッとしたあと固まる身体を、まるで子猫をあやすように優しく撫でてやると、徐々に弛緩していくのを感じた。
    ますます強く抱きしめたくなったヒュンケルは、その時にようやく気がついたのだ───

    自分はポップとこうしたかったのだと。

    満足に眠れない?公務に支障をきたす?
    そう理由をつけてここに呼び込みたかっただけなのだ。
    ポップが来ない日の、なにもない空間の寂しさに心が曇るのを彼がくる日を思うことで塗り替えた。
    城から離れたのは、自分のようなものが一昼夜あの場にいることに躊躇したからだった。それは間違いない。
    しかしポップが通うようになってからはどうだろうか。ここにいれば自分に会いにくるポップがいる…という事に心が踊ったのではないか。

    ───きっとそうなのだろう。
    そしてとうとう、それだけでは満足出来なくなった。
    ポップの優しさを、欲にまみれた怪物(おのれ)が喰らおうとしているのだ。
    手放すなら今だろう。今ならまだ間に合う。だけど腕の中の暖かさを失いたくなかった。
    そんな浅ましい気持ちと共に、腕の中の身体を抱きしめたまま眠りに落ちた。



    ───そして窓の外から光が差す時間にヒュンケルは目を開けた。

    腕の中は空っぽで昨日のことは夢だったのかと思えるほど冷えていた。城に戻ったのだろうか。いつもは朝食を食べて出ていくのに。今はまだそんな時間でもない。
    ますます心が冷える。やはり急にあんなことをされては居づらくなったのだろうか。

    服を着て家から出ると少し離れた花壇…ポップが作ったのだか面倒は自分が見ている、いまは白い花の咲くその場所に、緑の法衣がしゃがんでいるのが見えた。

    まるで獲物を狙わんとする獣かと思えるほど慎重に近づくと気がつかないポップが何か話しているようだった。そのまま耳を澄ます。

    「まぁ…その、なんだ。お前が…どうしてもって言うなら、傍にいてやらんでもないぜ……ヒュンケル。なんてな───はは」

    ああ…心臓が止まるとは、この事なのか。
    おまえもそう思っているのか。

    「……傍にいてくれ」

    おもわず声が出た。
    バッと振り返るポップの顔は目が見開かれ、まさか聞かれているなどついぞ思いもしなかったのだろう、口をパクパクしている。

    「えっと…え…」

    ヒュンケルは近づいてポップを抱きしめる。昨日の夜の暖かさが甦るようだった。
    いつもは頭の回る弟弟子もさすがに動揺しているらしい。

    「オレがどうしてもと言えば……傍にいてくれるのだろ?」
    もう一度言う。
    一度言ってしまえばもはや止められなかった。

    「えっと…………う…ん…いや?!お、おまえがどうしてもって言うから一生傍にいてやらんでもないぜっ!」

    しおらしく言いかけて、思い出したかのように主導権を取り戻さんと言い直すポップに、ヒュンケルは愛おしさでただ強く抱きしめるのだった。


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