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    みーな

    主にトモゲの斯波家の腐絵(主人公右)。お兄ちゃん推し。
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    みーな

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    中秋の名月ワンライぽえむ。
    真次とゆとり。バトロワ初日夜。

    月が綺麗ですね「今の銃声、聞こえました? 片切様ではないといいですね」
     遠くから聞こえて来た何発かの銃声に真次は耳を澄ました。黒の弾丸のイベント発表時間から一時間ほど経っている。弾丸を巡る争奪戦だと思っていいだろう。
    「真次君、いつまでそれ続けるの? 体育座りだって、似合ってないよ」
     真次はしーっと人差し指を立てて声をひそめる。
    「いつ誰に見られるか分かりませんから、私が名乗るまでは真次さんでお願いします」
    「はーい」
    「今日はここから動く予定はありません。寝られるうちに寝てください。私が見張りをしますので」
    「分かった」
     真次の言葉でゆとりは後ろで横になったが、十二時を過ぎても後ろでころり、ころりと寝返りをうつ気配がした。
    「眠れませんか?」
    「これからみんなが殺される事考えるとわくわくしちゃって」
    「必ずご期待に添いますよ」
    「うん、真次く、真次さんがやってくれるなら確実だね」
     ゆとりとは彼女が中学生の頃からの付き合いだ。彼女のゲームに必要な仕事を真次は今までつつがなくこなしてきた。
    「満月です…… 月、綺麗ですよ、心木さん。眠れないなら見ませんか?」
    「友一に言われたい」
    「それは失礼」
    「月なんてどうでもいい。私のなかで輝いて狂わせてくれるのは友一だけだよ」
    「そうですね」
     確かに、人を狂わせるのは人しかいない。
     それでも真次は満月を見上げ目を細めた。わくわく、か。自分も久しぶりに心が動く。月が綺麗ですよ、陳腐な台詞を誰にともなくもう一度呟くくらいには。
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