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    uma3_ota

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    uma3_ota

    ☆Тайно следовать

    物壊しがちな💋さんが反省しすぎる話

    「私、物を大事にしない人嫌いなの。」


     ロシナンテはドジっ子である。どのぐらいドジっ子かというと、道を歩けば何もない所で転び生傷が絶えず、家の皿は全て割った為プラスチック食器と紙皿でしのぎ、タバコを吸えば服を焦がす。そして冒頭の台詞が彼女がロシナンテを振ったときの一言である。
    勘違いされがちなのだが、けしてロシナンテは物を大事にしていないわけではない。養父から貰った丈夫な革財布は時折手入れをして長く使っているし、兄から貰った丈夫な腕時計も今のところ壊さずに使えている。
    ただ、ドジなのである。本当にドジなのである。大事なものを自分で壊してしまうほどの致命的なドジ。若いころは「俺はドジっ子なんだ」と茶化して言っていたが、おっさんになってからは流石にそれもきつくなってきた。
    とはいえ今更治るものでもなくあきらめて生きていた。だが、彼女のこの言葉は久々に傷つく一言であった。

    (まあでも、確かに諦めたからって気が抜けてたかもな。)

    ロシナンテのドジは、なぜか人には発揮されず己のみで完結していた為、深く考えなくなっていた部分もある・・・と思ったところで、一人にはだいぶ迷惑をかけているなと思った。相手がけして嫌な様子一つ見せないものだから気にしていなかった。しかし客観的に見て大男のロシナンテのドジは見ていてひやひやするだろうし、もしかしたら言わないだけで呆れているのかもしれない。完全に治すことは難しいが、今からでも気を付けてみるべきだろう。


    ===


     ・・・最近、コラさんの様子がおかしい。
    以前より生傷の絶えない男ではあったが、ここ最近はひどく頻度が増えた。特に気になったのがローに触れるときだ。昔からこっちの気も知らないで雑に頭を撫でてくるようなデリカシーの無さだったのに、ここ数日は触る事すらしてこない。心配の気持ちもあるが、怒りの方が強い。

    どうして相談してこないんだ、そしてどうして触って来ない!俺を撫でろ!抱きしめろ!

    トラファルガー・ロー青年はドンキホーテ・ロシナンテに対して、大変拗らせた男である。
    クールな顔をして頭を撫でられ仕方がないなという顔をしながら、内心はもっと構って貰いたい。駄々っ子だと思われるのは嫌なので口に出したことはないが。さらに言うと密かに肉欲も伴っていたりする。しかしながらロシナンテの気持ちを考え、今の関係を壊さぬように振る舞う海より深く、山より高い愛情も持ち合わせている。ロシナンテに対してひな鳥のように懐く一面と、ひな鳥がけして親に向けない方面の愛情が複雑怪奇に入り混じった男であった。
    ローが今までおとなしくしていたのは、ロシナンテが幸せそうだったからだ。だというのに最近はまったくもって幸せそうではない。ここまでロシナンテの事を考えているローに相談もなく不幸になるなんて許せない。

     そんなわけで、ローはロシナンテをカフェに呼び出した。勝手にこそこそと嗅ぎまわるのは自分らしくない。本人からはっきりと理由を聞くべきだと判断したのだ。
    さて、どう切り出そう?他愛もない会話をしながら虎視眈々とタイミングを見計らっていると、ロシナンテはいつもの如く運ばれてきたカップを倒して机にコーヒーを零した。ローは慣れたもので、持っていたティッシュで被害の拡大を抑え店員に台拭きを持ってくるように頼む。そして改めてコーヒーを注文し直したところで、ロシナンテの様子がおかしいことに気が付いた。

    「ドジでごめんなぁ・・・。」

    ぽつりと漏れ出た言葉が、あまりに思いつめた気配をまとっていた。更に瞳には涙の膜が張っている。こんな反応は初めてだった。

    「ど、どうした?こんなのいつもの事だろ?今更なに言って・・・。」
    「いつもの事、なんだよな・・・はは。人から言われて反省したんだけど、やっぱどうにもならなくて。ローにもいつも迷惑かけてるな・・・とか考えてたらなんか落ち込んじまってよ。」

    ロシナンテは大きなため息をつきながらコーヒーを飲もうとして「熱っ!」とまたひっくり返しそうになったため、ローは慌ててカップを取り上げた。それがついに引き金になったのか、ロシナンテはぽろぽろと涙を流す。
    ここ数日の謎がついに解けた。誰だコラさんにこんな事吹き込んだヤツは・・・あいつか、コラさん最近別れたっぽいから元カノか。青筋を立てるローを見てロシナンテは「ごめん・・・。」と呟いた。

    「謝らなくていい。」
    「や、でも怒ってるじゃん。」
    「コラさんに怒ってるんじゃない。コラさんに余計な事言ったヤツに怒ってる。」
    「は?」

    ローは大きく息を吸うと、表情をやわらげ口を開いた。

    「コラさんはな、ドジでいいんだ。チャームポイントなんだよ。いっつも目が離せないし、毎回可愛い。おかしいだろずっと可愛いんだぞ。39歳のおっさんになっても青天井だ。世話を焼いてるのは俺がやりたいから。むしろずっと焼かせてほしい。一緒に居たい。そばで支えさせて欲しい。」

    ロシナンテは最初目を白黒させ、途中頬を赤らめ、最後にはあきれた顔になった。

    「俺の事大好きだなお前。」
    「知らなかったのか?」

    ちなみにこんなものもある。そういってローが自分の財布からペアリングを取り出し、ロシナンテの薬指に嵌めたところでロシナンテは椅子ごと盛大にひっくり返りそうになった。しかし倒れる前にローが椅子を支える。

    「ドジだなコラさん。やっぱドジなコラさんには俺が一番お似合いだ。今日確信した。結婚しよう。」
    「ど、どうしたこれ・・・なんで普通に指輪出てくるんだ・・・。」
    「片思い拗らせた未練の象徴で戒めのつもりだったんだが。成就させればよかったんだな。コラさんには気づかされてばっかりだ。」

    いたわる様に指先を撫でられて、ロシナンテは息をのむ。そして絞り出すような声で言った。

    「俺ドジだから絶対失くす。」
    「どんどん失くしてくれ、そうすれば何度でもプロポーズできるからな。」
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