まふみた幼稚園児パロ夕日が差し込む室内。
静かな部屋に紙を折る音が響く。
「みたらいせんせいと離れたくなーい。」
「はは、僕も離れたくないな。」
隣でおりがみを折る手を止めこちらを見あげる真軽津君の目は、寂しそうだった。僕の返事を聞き「ボクがいなくなってさびしい?」と不思議そうな顔で聞かれた。
「そりゃあ…寂しいよ。」
僕の答えに満足したのかにっこりと笑ってから、おりがみへと視線落とし作業を再開した。
(なんだかあっという間だったな。)
ぼんやりと真軽津君を見ながら思う。
ご家族の仕事都合で引越しが決まったのだ。
来月には卒園式を控えており、間に合うかと思っていた矢先の事。 そして今日、組でお別れ会をし真軽津君のお迎え待ちをしていた。
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