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    tororo_konbu24

    @tororo_konbu24

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    tororo_konbu24

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    まふみた幼稚園パロです。
    この後お付き合いしていい感じになる🫶

    まふみた幼稚園児パロ夕日が差し込む室内。
    静かな部屋に紙を折る音が響く。
    「みたらいせんせいと離れたくなーい。」
    「はは、僕も離れたくないな。」
    隣でおりがみを折る手を止めこちらを見あげる真軽津君の目は、寂しそうだった。僕の返事を聞き「ボクがいなくなってさびしい?」と不思議そうな顔で聞かれた。
    「そりゃあ…寂しいよ。」
    僕の答えに満足したのかにっこりと笑ってから、おりがみへと視線落とし作業を再開した。
    (なんだかあっという間だったな。)
    ぼんやりと真軽津君を見ながら思う。
    ご家族の仕事都合で引越しが決まったのだ。
    来月には卒園式を控えており、間に合うかと思っていた矢先の事。 そして今日、組でお別れ会をし真軽津君のお迎え待ちをしていた。
    考え事をしているとエプロンをくいっと引かれてから声を掛けられた。
    「手だして。」
    「えっ?うん。」
    どっちの手を出せばいいんだろ?悩みつつ左手を差し出せば、何かを指に付け始めた。僕よりもひと回り、ふた回りも小さな手に触られ少し擽ったさに笑ってしまう。
    「みていーよ。」
    「っ!わぁ…、」
    真軽津君の手が離れると、薬指には歪な指輪がはまっていた。さっきから必死に作っていたのはこれか。
    手を上に掲げ、感嘆の声を漏らすと「みたらいせんせいはお嫁さんいないでしょ?」と言われ吹き出しそうになる。い、いきなり、何言って、!?
    「…そうだね、僕は結婚してないから、」
    顔を真っ赤にしながら言えば真軽津君は立ち上がり僕の前に立った。夕日を浴びてキラキラとブラウンの髪が輝いた。

    「そのゆびわ“だいじ”にしてね?」
    やくそくだよ?

    言い終わるとにっこり笑ってから自身の小指を差し出した。一瞬なんの事か分からずポカンとしていれば「ん、」と小指をずいっと近づける。
    あぁ、指切りげんまんがしたいのか。
    納得して「ありがとう真軽津君。」とにこやかに言い自身の小指を絡め、指切りげんまんをする。
    「お迎え来ましたよ〜。」
    「あっ、行こうか。」
    「はーい。」
    入り口で声を掛けられ振り向いて返事をした。指を離して自分も立ち上がり、真軽津君の手を握って部屋を出た。
    その後、真軽津君を見送り職員室へ行くと同僚から「それどうしたの?」と聞かれた。目線を辿れば僕の薬指にはまっている指輪の事だろう。
    「これは真軽津君がくれたんです。」
    笑いながら言えば「へぇ〜、可愛いとこあるね。」と返された。周りの子よりも真軽津君はどこか大人びており、こう言ったものをプレゼントされる事はなかった。
    (初めて貰ったのがおりがみの指輪なんて…ほんとませてるなぁ。)
    自身の指を見てクスリと笑いながら思う。
    数年後……後悔するとも知らずに。

    「みたらいせんせー、なよなら〜!」
    元気に手を振る女の子に「バイバイ。気をつけてね。」と手を振り返した。
    「ふぅ〜、皆お迎え来たな。」
    あとやることあったかな?と思いつつ戻ろうとした時。
    「御手洗先生。」
    聞き覚えのある声に振り返ればそこにはー、
    「ま、まふつ…くん?」
    「久しぶり〜。」
    楽しそうな顔で笑う真軽津君の姿が。
    近づいて「何年ぶりかな、大きくなったねぇ。」と言えば「11年ぶりだよ。」と返された。
    あの時よりも背もだいぶ伸びて、声だって変わっており…笑顔だけは変わらず幼さが残っていた。
    「もう高校生か。」
    真軽津君の体を見れば紺色のブレザーに、クリーム色のセーターを着ていた。
    「御手洗先生は変わりないね。身長越しちゃった。」
    「はは、そりゃ…僕も歳はとるよ。」
    僕の頭に手を置いてくすくす笑う真軽津君に苦笑い気味で返せば「そういやー」と口を開いた。
    「どうしたの?」
    「まだ御手洗先生は処女だよね?」
    「……え?」
    今なんて?僕の聞き間違いかな?
    固まっていると僕の腰に手を回して引き寄せた。ビックリして体を震わせれば真軽津君は嬉しそうに「よかった。」とぽつり、言葉を漏らした。
    今の状況についていけず困惑していれば「じゃあー」とにっこり笑いながら言う。
    「ボクと結婚しよ?約束したもんね。」
    「はいっ!?」
    意味がわからず素っ頓狂な声をあげる。そりゃ、そんな約束した覚えは無いし…真軽津君はさっきから何を言っているの??
    「そんな約束した…?」
    「したよ〜。小さい頃に指輪あげたでしょ?」
    「もらったけど…、関係あるの?」
    相変わず流れが読めず不思議な顔で聞くと、空いた手でで僕の左手を取り薬指へキスを落とした。
    「ありありだよ〜。」
    「だって、あれがプロポーズだし。」
    「御手洗先生は受け取ってくれたじゃん。」
    あれが、プロポーズ?いやいや、そんなの分からないじゃんか!!
    「真軽津君がくれたから断るわけないじゃー、」
    先程からの行動に僕の心臓はバクバクだ。今もまじかにある真軽津君の顔は綺麗で見とれてしまう。眉をさげ「…ボクの事きらい?」と聞かれたら…、
    「っ!?嫌いじゃないよ!」
    真軽津君の胸に縋りながら必死に訴えるとすぐに笑顔を取り戻した。
    「やったぁ!じゃあ今日から御手洗先生は、ボクのお嫁さんね!」
    「えぇ??なんでそうな…ッ!」
    先程までの悲しそうな顔はどこへやら。楽しそうに言い切ると今度は、僕の口にキスをした。
    「コレだけで顔真っ赤にして…、御手洗先生はかわいい〜。」
    更に顔を真っ赤にしてぷるぷると震えていると僕を抱きしめて頭を撫でた。僕どこで間違えたのかな…?
    (今更後悔しても遅いけど…、これからどうしようっ!?)
    内心頭を抱える僕の事など知らない真軽津君は楽しそうに鼻歌を歌っていた。
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