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    れなーど

    @yomogi_umum

    入り乱れて入ってるお道具箱のよう

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    れなーど

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    私なりの有翼TFの過程(重め)

    TFノ氏観察日誌大体1日に鳥類の5日分の羽の成長が起こると想定しているので、だいたい一週間ぐらいで換羽完了。
    羽毛も形成させます。上半身は羽毛まみれ、腕にも羽が生える。
    背中に翼があるので、当然だけどうつ伏せ寝しかできない。髪の末端もほんのり白く変わる。感情が昂ると羽と髪と目元に朱が混じる。

    時間軸は自由後ぐらい。

    0日目。心なしかだるそうに食事をしているのをAA組が目撃。
    マ「明日は一日休みだから、ゆっくりしてね」
    ノ「ありがとうございます」

    1日目。
    夜中に激痛、失神。(羽化不全参照)
    朝起きて確認すると、肩甲骨が剥がれ、肉が大きく盛り上がっている。自分の骨が違うところにある。身体が変化していることに驚愕。どうしたら、なんて考えてるとまた次の変化と激痛が。そんな感じでこの日一日中ベッドの上から動けず、ひたすらに痛みに耐える。肉と骨の延長、引き攣れる痛み。休暇なので部屋を訪れる者はおらず、ただ一人、烈しい痛みに涙をこぼす。


    2日目。
    涙の跡が残る顔で起きる。背中の肉は腰ぐらいまで伸びてしまった。出勤したくても上着どころか、インナーもさえ着られなくなってしまった自分の背中に絶望。静かにパニックに陥って動けなくなる。(ここの時点で思考力が相当に落ちている。急激な筋肉と骨の生成で血が足りていない。発熱もしている。)
    そこへ通信端末が鳴る。相手はチャ。時間前だけど出勤しない彼を心配しての電話。
    「だいじょぶか?やっぱ風邪だった?」
    「……風邪で、昨日も1日中寝てて、」
    「まじ?じゃあ艦長に代わるから、もう1日休めばいいさ」
    「……ああ、助かる」
    って休み貰う。
    (チャだけはこの電話で違和感覚えてる)

    背中は羽包から羽鞘がわさわさと生えてきている。(羽根の元になる羽軸の誕生)あんまり見えてないけどむずむずする感覚がある。昨日ほど痛くないからちょっとホッとしてる。むしろ昨日の変化で体力を消費&食事してない&まともに寝れてないのでうとうとして過ごす。(ふわふわとAAの夢を見ている)

    昼頃、急にインターホンが鳴る。飛び起きて確認するとチャ。
    「飯とか食ってんのかと思って」
    「入ってくるな」
    「なんか変だぞお前」
    「頼むから」
    「……夜にも来るからな」
    廊下で騒ぐのも、って思ったチャがその場は引き下がってなんとかやり過ごした、と思うけれど、やっぱりどうしようって焦る。ふと背中を見ると、微睡んでいる間におぞましいほどの羽鞘(正直とてもグロい。気になる方は「鳥 雛 ツクツク」とかで検索。集合体ダメな人は回避推奨)が生えてきていることにようやく気付く。気付いてしまった。足元から崩れ落ちるほどの恐怖に包まれ、半狂乱になりながら肉に爪を立てて掻きむしる。


    こんな姿見られたくない。
    いやだ。
    ひとでいたい。
    あきらかにひとじゃない。
    いやだ。
    じぶんじゃどうにもできない。
    こわい。
    なんでおれが。
    こわい。
    だれか。
    だれか。


    「たすけて」とだけメッセージを送って部屋のロックを外す。部屋からの帰り道だったチャがすぐに飛び込んでくる。が、変化しているノに困惑する。

    「ちゃんどら、俺は、ちゃんと、人間だよな」

    返す言葉が無い。困り果てた挙句、艦長に相談→医務室へ。この日からノは保護・研究対象へ。(以降二度と艦に乗れない。メンタル崩壊の始まり。)


    3日目。
    少しずつ羽鞘が取れて、羽根が開いていく。カルシウムが身体から相当失われているため、とても気が立っている。また、昨日からずっと羽を毟ろうとするので、身体に傷をつけないよう、守るために手に拘束具を付けられる。操舵手たる自分の大切な手に。その絶望感たるや。更に自傷で暴れる為、鎮静剤を打たれる。(AAの夢を見ている)
    眠っている間に医療班で様々な検査や解析を行うも、身体変化の原因は不明。


    4日目。
    白い羽がどんどん伸びる。手の拘束具は着いたまま、部屋の隅にずっと蹲って「俺はにんげんだ、おれはにんげんだ」ってずっとぶつぶつ呟いてる。かわいいね。
    原因究明のために入れ替わり立ち替わり軍の研究者がやってくる。心配している者もいれば、「へぇ、あの操舵手がね」みたいな反応する奴もいる。とてもこころを抉られる。原因と解決策を尋ねるも、全員曖昧な返事。治らないんじゃないかという不安感に潰されそうになる。


    5日目。
    背骨の上や頸からも羽軸が生えてくる、とてもかゆい。でももう変化に無抵抗、立て続けに研究対象と見られ続け、かつ先が見えないことにこころが死にかけている。食事もしない。
    羽が自分の意思で動かせる様になる。なってしまった。それがわかったきっかけは、ご飯食べないことを心配したチャが面会しに来た時に近くに来ないで欲しくて翼で強く払ってしまったこと。

    「ノイマン〜」
    (びくり)「チャンドラ……」
    「よう!元気かよ」
    何かを言おうとするけれど、言葉が見つからなくて口を噤む。
    「……来るな」
    「まぁそう言うなって、ちゃんと寝てんのか?」
    「いやだ、寄るな」
    チャがゆっくり、努めて明るく話しかけながら近づいてくる。元々部屋の隅にいたノは逃げ場が無く、壁にずりずりと身を寄せる。

    「来るなッ!」
    と叫ぶと同時に翼がばさりと伸びる。
    不意をつかれたチャの身体が軽く吹き飛ぶ。
    ノ青褪める。部屋の外にいた研究者達が入ってきて、チャを連れ出す。(本人は全然元気で「大丈夫だからやめろ!」って騒いでる。ノの方をとても心配している。)

    「ごめ、ごめん、ごめんな……」

    自責の念に駆られる。折れちゃった。
    彼が"なかま"を見つめた最後。


    6日目。
    すっかり立派な翼が完成してしまった。人間からずっと目を逸らしている。視線が合わないノの完成。おめでとうおめでとう。私だけが楽しい。
    ずっと羽に包まれている。


    7日目。
    深夜、頭痛がする。
    朝起きると眼の色が変化していた。
    明るい黄色になる。


    完成!(いい笑顔)
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