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    onji_DbD

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    甘々じぇるか

    #じぇるか

    二人の休日チチチ…と鳥のさえずりが聞こえ、眩しさに目を覚ます。
    ルーカスは、ぽへ…とした顔で窓を見ながら昨日の事を思い出していた。

    ーーあれぇ…そういえば……俺とジャックス君は、昨日………気持ちいいにまかせていっぱい…。

    「おわぁーーーっっっ!!」

    ーー思い出しちゃったぞ!!!

    顔を両手で覆い布団の上でゴロゴロしていると

    「るかちゃん、おはよー!起きた?」

    「ん!?お、起きてる!!お、おおおはようさん!!!!!」

    「ふふ、朝ごはん出来てるけど、動ける…?」

    るかちゃん、と呼ばれた事に気付かずにご飯と言う単語に腹が盛大に鳴る。

    「食べる!!食べるぞ!!」

    がば!と起き上がるとツキン、と腰に痛みが走り顔を歪めてしまう。

    「やっぱり、無理しないでっ…!!」

    慌てたジャックスがルーカスを抱きしめ優しく腰を擦ってくれる。

    「おあぁ…ごめんなぁ…」

    「大丈夫だよ!ベッドで食べよっか。」

    そう言いながら撫で続けてくれるジャックスの手の暖かさと優しさに無性に甘えたくなり、そっと頭をすり寄せた。

    「まだ眠い?るかちゃん。」

    優しい声色で名前を呼ばれる。

    「んーん。大丈夫だぞ。」

    「じゃあご飯持ってくるね?」

    そっと離れる身体。ほんの少しの寂しさを覚えながらジャックスの背中を見つめる。

    露出の多い部屋着に着替えたのか、タンクトップに7分丈のズボンを履いてエプロンをしていた。
    その髪の毛は料理の時に邪魔にならないようにだろう、緩く後ろで縛ってありまたいつもと違う雰囲気を醸し出していた。

    「おまたせ!熱いから気をつけてね?」

    焼きたてのトーストにバター、スクランブルエッグにサラダ。いい匂いと爽やかな見た目に再び腹が盛大に鳴った。
    目を輝かせたルーカスはぱちんと両手を合わせた後、大きな声で

    「美味しそう!!!!いただきます!!!!!」

    トーストにバターを塗って、卵とサラダを乗せて、齧り付く。頬いっぱいに詰め込むルーカスの姿を見てジャックスはニコニコと微笑んでいた。

    「美味しい?」

    「おいひいぞお!!!モグモグ…」

    口に頬ぼったまま喋ったからかポロポロと溢してしまう。それを慌てて拾い、口の周りについた食べカスも取ってやる。

    「おわぁ…ありがとうなあ!!」

    へにゃ、と幸せそうに笑うとジャックスもつられて笑いながら

    「どういたしまして!」




    朝食も食べ終わり、ベッドの上でぼんやりとしていると片付け終えたジャックスが戻ってきて

    「るかちゃん、ココア飲む?」

    優しく声をかける。
    そんな彼を見ているとなんだか胸の所がポカポカして、顔も暖かくなっていくのだ。

    「わあ、るかちゃん顔真っ赤!熱でもある?!」

    慌てたジャックスがおでこを合わせてくる。

    目の前にはジャックスの顔と、綺麗な海色の瞳。

    ――好きだなぁ

    「好きだなぁ」

    「へっ?」

    「ん?!オジサン何か言ったか?!」

    「可愛い…。俺もるかちゃんの事が好きだよ。」

    「お、おわあ…??」

    ぼわ、と耳まで真っ赤に染める。

    「可愛すぎる!!」

    「ぐえええ」

    ぎゅうう、と力強く抱き締められ、苦しさに呻きを上げると慌てて離れてくれた。

    「ご、ごめんね!るかちゃんが可愛すぎて…!」

    「オジサンだぞお?」

    はて?と首を傾げるルーカス。その姿に再びキュンとしてしまったジャックスは心の中で叫んでいた。


    ――可愛すぎる!!!!!!!!!!!!




    その後、ソファに座り自前の斧を磨くジャックスの横でカチャカチャと同じように銃の整備を始めるルーカス。


    整備の音と布のこすれる音が聞こえる中、ちらりとジャックスを見る。

    ――綺麗な横顔だよなぁ。目の色も海の色でキレイだし…。

    ぽけぇ…と眺めてしまっていたのかジャックスが少し照れ臭そうに

    「るかちゃん?俺の顔何かついてる??」

    「ジャックス君、好きだなぁ…」

    「へっ?!」

    ルーカスの無意識の言葉に真っ赤になるジャックス。
    何か言ったかとでも言うようにきょとんとした顔をするルーカス。

    「不意打ち…」

    「ん?むっ…ンン?!」

    不意打ちの言葉に嬉しくなったのかちゅ、と軽いキスを送ると今度はルーカスが真っ赤に染まった。

    「るかちゃん、好きだよ」

    「お、わぁ…オジサンも、好きだぞぉ!!」

    「わー!!るかちゃん可愛い!!!」

    「ぐぇっ!」

    力いっぱい抱き着かれてカエルのような声を上げた後、見つめ合った二人は笑い合い、そんな二人を包み込むように柔らかな陽が射し込んでいた。
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