いいこ「弟はさ、いちいち小うるさいとこあるんだよね。知ってるとおもうけど」
例えば、使ったはさみを戻せとか、靴下はちゃんと洗濯籠に入れろとか、こまめに水分補給しろとか、手荒れする前にクリームをどうのこうの。
昨日なんて、弟は夜に遠征から帰ってくるや否や僕が読んでた漫画を奪って、夕飯に何を食べたか、歯を磨いたかどうか、髪はしっかり乾いてるかどうか、事細かに確認してきたよ。
僕の行動を把握していないときっと死んじゃうんじゃない?知らないけど。
「それで、ここに居座ってることと何か関係あるのか?」
鶴丸は半眼で問いかける。ぐだぐだと紡がれる不満は、全て弟へのものであって全くこちらには関係ない。
「いや、炬燵があるから」
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