悪魔パロ 中②……俺は、生まれた日から同類を喰って生きて来た。
意思が芽生えた時にはそうしてたっつーか……
だから、周りの奴は俺に近付こうとしなかった。
俺としてはそんなのどうでも良かったんだけど、俺自身の存在が知れ渡り過ぎてエネルギーを貰おうとしても逃げられるか返り討ちに遭う事が多くなった。
犬っコロにやられた時が一番屈辱的だったな。
薄汚いアイツなんかに負けるぐらい、俺は弱ってたってのに。
『汚ねぇ野良犬め‼︎そのまま飢え死にしてろ!』
『……テメェも汚ねぇ犬コロだろうが。』
『何……⁉︎』
こうして追い討ちを掛けられ、もう相手なんて選べなくなっていた。
ひたすらその辺に居る人間やら低級の悪魔やらを喰ってどうにか生きていたが……それでも足りなかった。
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