5陣だぜ!全員集合!!(狂気山脈第5陣SS)このSSは、むつー卓『狂気山脈第5陣』(Vtuberとゲーム実況者のクトゥルフ神話TRPG「狂気山脈~邪神の山嶺~」)のネタバレがあります。
セッション未視聴の方はお読みにならないでください。
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☆この天界は生者の世界と同じではありませんが、故人の思い出に影響され、山や海などの自然が存在します。
☆メンバーは狂気山脈登山時の姿に戻ってます。
ウン十年ぶりに第5陣の第二次登山隊が、天界にて集結しました。
(亮)「これは海を見つけた時の写真だな。海か…いつだったか調子乗った不凌とコージーがイカダ作って遠くまで行っちまって、なかなか帰ってこなくてな。死ぬことはないとはいえ、焦ったな」
(忠)「コージーが『オーストラリアの海に似てるからナビゲートは任せろ』とか自信満々に言いやがって、あやうく遭難しかけただろうが!」
(コ)「オーストラリアの海の時は、あんなボロいイカダじゃなくてクルーザーだったんだ!俺は登山家だぞ。海は専門外だ!」
(杜人・梓・K2)「・・・」
(亮)「この写真は、ライター使わずに火起こし競争やってるとこ。不凌が大雑把なくせに器用なんだよな。こっちの写真はパチンコ作って、的狙って遊んでるとこ。海外では大会もあるらしいな。これはコージーのほうが上手い」
(忠・コ)「「次はどっちも俺が勝つ」」
(亮)「勝手に遊んでてくれりゃいいのに、こいつら何やってもだんだん勝負になってきて、俺に審判させようとするんだよな」
(忠)「亮二の審判でないと納得できん」
(コ)「亮二に言われりゃ、『仕方ねぇ、次に勝ちゃいいか』って気になるけどよ」
(杜人・梓・K2)「・・・」
(亮)「まだまだあるぞ。これは…」
(梓)「亮二くん、ひとりで子育て大変だったわね」
(亮)「いや、育ってくれるならまだいいんだけどよ。こいつらなんにも成長しないんだよ。一向に。全然」
(杜人・梓・K2)「・・・」
(亮)「でも、さんざん遊んだ後、二人が気持ちよさそうに並んで寝てる顔見てると、『父さんと母さんもこんな感じで、俺が眠った後、寝顔を見てたりしたのかもな』とか考えちまってな」
(杜)「亮二どうしたんだ!そんなキャラじゃなかっただろ!?しっかりしてくれ!こいつらはもう成人してる!」
(梓)「私たちは長い間、亮二くんひとりに負担をかけすぎたわ。これからは交代でこの二人の面倒を見ることにして、彼を休ませましょう」
(忠)「6人なら、かまくらどころか雪で城とか作れるんじゃないか?」
(コ)「やるなら、この俺にふさわしい城を築く。王の間には玉座、客室も5つ必要だな」
(忠)「フッ、貴様の発想はその程度か?俺なら城に、でかい滑り台をつけるぞ。どうだ、滑りたいだろう」
(コ)「なんだと!?面白そうなこと考えるじゃねーか!」
(梓)「…交代でも大変そうね。この人たち、精神年齢が一桁だわ」
(K2)「あらためてこの隊を結成した僕の責任の重さを痛感しているよ。しかし、登山に捧げてきた人生を終えて、死後に子育てと向き合うことになるとはなぁ」
(杜)(大黒壁での衝撃が大きすぎて、いつのまにか立派な登山家のイメージに変わってた…。忠仁、コージー、こいつらここまでバカだったのか!?)
みんなで協力し、立派な雪のお城(巨大滑り台付き)ができました。
ちなみに火起こしとパチンコはというと…
(K2)「よし、こんなものかな」
(梓)「やってみると意外と楽しいわね」
(亮)「やっぱりK2と穂高は器用だな。しかし…」
(コ)「ギャハハハ!杜人いったいどこ撃ってんだよ!」
(忠)「お前、火起こしにしてもパチンコにしても不器用すぎないか?それでよく壁登れたなぁ」
(杜)「…うるさい///」
《あとがき》
亮二パパ撮影のもとで、忠仁とコージーは冒険少年やっててほしい。
杜人は、不器用なおにぎりとか、雪崩で気絶とか、全然当たらない地質学とか、意外と鈍くさいイメージあります。