【世界設定】
人工フュスタルによってもたらされた技術革命により一般的に魔法が普及し、人々は豊かに暮らしている。
一方で技術競争が加速し、通信技術や兵器開発への転用により、魔法を悪用した犯罪が問題となっていた。
また魔獣の増加も加わり、世界は徐々に混迷へと向かいつつあった。
【地名】
■アルケリザ大陸
・エイバス魔導帝国
大陸で最大規模の大国。
帝都はキルキエ、現皇帝はイアロシリクス。
・マージア浮遊都市
帝国南西に浮かぶ都市。
国内最大の図書館がある。
■ヴォリオス大陸
アルケリザ大陸の北東に位置する大陸。
かつてイクサナ皇国が統治をしていたが、10年前に原因不明の消失を遂げた。
現在は広大な砂漠と化している。
【組織、勢力】
■ヴィーティティリア魔導隊
魔法に関する調査・研究を行っている機関。
各所から依頼を受け、戦闘への参加や技術提供をすることもある。
魔法を正しく理解し、正しく行使することを信条としているため、軍事力強化のためあれこれ依頼してくる帝国軍とは折り合いが悪い。
■教団オディロゴス
普遍的な神を崇拝している宗教団体のガワを被った犯罪組織。
元々そこまで知名度はなかったが、数年前にトップが変わってから急激に勢力を伸ばした。
黒い噂は絶えないものの有力な政治家や将校を取り込んでいるため、どこも手出しができず実態を暴けないままでいる。
■ハンターギルド
魔獣討伐を専門とする下請人材派遣団体。世界各地に支部が存在している。
個人が自由に仕事をしているため地域によってレベルはまちまち。
【用語】
■フュスタル
魔法が結晶化したもの。
生活用品や兵器の動力として幅広く使用されている。
一般的に普及しているもののほとんどは人工物。
天然のフュスタルは壊れやすく制御が難しい。
■原典
かつて世界を統治していた一族が使用していたとされる古代遺物。
記録がほぼ残っていないため詳細は一切不明だが、世界の書き換えができるのではないかといわれている。
■ドラコニア(竜族)
高位次元に存在する種族。
(感覚的には幽霊や精霊に近い)
通常の人間には知覚することができず、観測することも不能。
仮にできたとしてと強大な何かがただそこにあるといった程度。
人の姿を借りた器を生成して人間界に顕現することが可能だが、発揮できる力がかなり制限される。
■フュスタリア(晶族)
体内にフュスタルの結晶核をもつ種族。
核が壊れない限り再生し続けるため、ほぼ不老不死といわれているが、現在では歴史から姿を消している。