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    Hatimi728

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    Hatimi728

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    りゅーさん(@ruis400_90)の着想をお借りしました。
    勝手にロイマスが縛り始めて勝手に仲直りしたのでなんなんだこいつらとなっています。
    がっつりR18
    もっと小説を上手くなりたい。ので、多分pixivに上げるときはマイナーチェンジします。

    顔を見せて、声を聞かせてベッドの中での鋼の--エドワードの顔を見たことがない。
    エドワードは強情で、初めてそういう雰囲気になった時に、頑なに枕に顔を押し付けて、声も出さなかった。
    最初のころは、俺も相手は初めてなのだし恥ずかしいのだろうと思い好きにさせていた。しかし、だんだんと彼の顔が見たいという欲が抑えられなくなってきた。

    前の滞在中、彼は当然、私の自宅に泊まった。そして当たり前のように俺たちは体を重ねた。
    行為の最中、彼は枕に顔を埋めながら、長い金の髪が快感で右に左に動くので快感は十分に拾っているのだとわかった。機械鎧との接合部の皮膚がうっすら赤らんで、こちらも思わず興奮した。戯れにそこをなぞると、びくりと肩が跳ねた。可愛くて思わずそこにキスを何回も降らしていく。その度に彼はくぐもった悲鳴をあげた。
    可愛い。こんな時、エドワードはどんな顔をしているのか、どんな声をあげるのか。
    知りたくなって、俺はエドワードがしがみついている枕を外そうとした。
    「エド、エード」
    「んぅ、んっ、やだ」
    鍛えているだけあって、エドワードの腕力は強い。枕はびくともしない。
    首筋にキスをしながら、緩ませようとしたが、まったくびくともしない。
    「エドワード、顔を見せてくれないか」
    エドワードはふるふると顔を伏せたまま否定した。パサパサと髪がリネンと触れ合って音を立てる。
    今日はここまでにしよう、と思って、中に突き入れたものを動かした。その際、いつもより意地悪な動きをしてしまったのは、仕方がないと言っておこう。

    また数ヶ月ぶりに彼が帰ってくる。今日こそは逃しはしない。エドワードを枕から剥がして顔を見させてもらう。声も聞かせてもらう。前回の時に感じた強情さが何か妙に心にひっかかっている。
    どうしてやろうか、と執務机で1人考えていると、ちょうど書類を持ってきたハボックに「うわぁ、大佐、また悪どい顔してますね……」と言われた。
    「なんだお前、開口一番に」
    「いや、思ったことを言っただけっス」
    「ほう?では軽率な口は縫い留めた方がいいだろうな」
    「ストップ!ストップ!発火布嵌めんでくださいよ!」
    ハボックは書類を置いて慌てて出ていった。
    私はまた、エドワードをどう枕から剥がすか考えるのに耽っていった。

    「よう、大佐」
    司令部に到着したエドワードはあいも変わらずな挨拶をしてくる。これでも挨拶をしてくるようになっただけまだマシか、とも思う。エドワードも私も以前の呼び名ではなかったが、分かりやすいのでお互い以前の愛称で呼び合っている。習い性のようなものであるし、周囲の目があるときはきちんと呼び方を改めるので、問題はない。
    「早いな、もう着いたのか」
    「列車、一本早いのに乗れたんだ。いや?」
    「そんなことはない。無事で何よりだ」
    2人だけの執務室なので軽く抱きしめる。エドワードは軽く身を捩ったが、それ以上抵抗はしなかった。
    「大佐、会いたかったよ」
    「私もだ--ところで」
    「なに?」
    「ちょっと今夜は覚悟しておきたまえよ」
    そう告げると、エドワードは私の腕から逃げようとした。猫の子のようだなと思う。
    「あんたなぁ……!着いてそうそう、ソレかよ!」
    「今夜と言っただけで察してくれる君も君だが」
    「もー!俺しばらくあっちでみんなと話してくるからな!エロ大佐はちゃんと仕事しろ!」
    「行っておいで。その前に」
    軽く音を立てて頬にキスする。今度こそエドワードは顔を真っ赤にして執務室のドアを乱暴に開けて出ていった。

    彼が帰ってくるというので有能な副官は数日前から仕事の配分が今日は定時で上がれるように配分してくれた。その分ここ数日はキツいものがあったが、目の前ににんじんをぶら下げられた馬が一所懸命走らざるを得ないように、働いた。この日のためだ。
    夕食はエドワードが作って待ってくれている。旅暮らしのくせにいつの間にと初めは驚いていたのだが、初めの勘所は彼の師に弟ともども叩き込まれ、その後は体を取り戻した後に幼馴染の家で習ったらしい。なぜ?と問うと「あんた碌なもん食ってねーだろーし、あったかいもん食ったら嬉しいかなって」と顔を背けて言われたものだから、おもわずエドワードを抱きしめた。
    司令部から程よく離れた家の玄関を開けると、ふわりと野菜の煮込まれたいい匂いがしてきた。
    リビングの扉を開けるとエドワードの溌剌とした声が飛んでくる。
    「お、帰ってきたか。飯できてんぜ」
    「ただいま、いい香りだな。ポトフか?」
    「まぁな。あんたここんとこ働き詰めだったって聞いたし。とろとろにしといた」
    着替えてこいよ、そう促されて、素直に従った。本当はただいまのキスを頬にでも落としたかったが、キッチンでいちゃいちゃすることを彼は嫌がる。恥ずかしがっているそぶりではあるものの、あまり意識させて意地を張らせるのも悪いと思った。

    自室から戻ると、2人がけのテーブルにはポトフとバゲット、それからレバーのパテと赤ワインが並べられていた。ポトフのソーセージは白でハーブが練り込まれているらしい。
    おりよく、私の腹が鳴ったのを聞いて彼は大笑いした。恥ずかしさでむっとしてしまう。
    「もー拗ねんなって。さっさと食おうぜ、ホラ」
    ハーブのソーセージに免じて、俺は素直に椅子についた。

    「今回の旅はどうだったんだ」
    「んー、まぁ合成獣錬成の専門家には話は聞けたけど、やっぱりなかなか手がかりは得られねえな。まず元に戻すっていう発想がそもそも探求されてこなかったみたいだし。アイデアはあるみたいなんだけどなー」
    「そりゃあそうだろう。少し前までこの国は軍事に最大の重きを置かれてたんだからな。有用なものが優先されるさ」
    ワインを煽る。ほどほどにしておかなければ。
    「ところでさー」
    エドワードが真剣な顔で見つめてくる。ぴりっと肌に緊張が走った。
    「昼間のアレ、なに?」
    「アレとは?」
    「んあーだからさ、その………今夜は覚悟しておけとかなんとか」
    後半は早口になって聞き取りづらい音量だったが、いつまでたっても初心なので驚かない。
    「そのままの意味だが」
    「そのままって、あんたなんか良からぬこと考えてるだろ」
    なんとなく昼間に部下に言われたことを思い出す。これでもポーカーフェイスには定評があるのだが
    「まぁ、考えてないとは嘘になるが」
    「やっぱり」
    「でも君を気持ちよくしたいのは確かだ」
    「き、もちよくって」
    エドワードが狼狽える。
    「気持ちよくとは気持ちよくだよ。私はいつでも君のことを知りたいんだ」
    「………すけべ」
    「なんとでも」
    エドワードはそれきり黙って食事を食べた。心なしかパテを多めに食べていたように思う。

    食事の際の俺の発言が元で、エドワードはなかなか風呂に入りたがらなかった。私が背中を流してやろうか?と言うと「ぜってーやだ!」と言ってすぐさま風呂場に逃げ込んだ。単純なものだ。やれやれ、本当に体を洗うのもやぶさかではなかったのに。というか、風呂場でセックスをしたら、彼の最中の顔を見れる確率は上がったのかもしれない。
    いや、彼はそれでも後ろからするのを強請ってくるだろうなと思った。彼の強情さはちょっとやそっとでは崩れない。
    ふーっと溜息をつく。やってやろうじゃないか。エドワードがなぜそこまで顔を見せたがらないかも含めて吐き出させてやろう。知らず口角が上がっていて、こういうところを指摘されているのかと思った。急いで顔を戻す。が、仏頂面だったのを不審に思われた。
    「先ありがと………なんだよその顔」
    「ん、まぁな」
    「その……俺なんかしたの?」
    おずおずとエドワードが聞いてくる。いつになく弱気な顔で、そんな顔をさせたいわけじゃないために焦った。
    「ち、違う」
    「だったら何なんだよ」
    「風呂に入るから、君は先にベッドに行っててくれ」
    少し低い位置にある額にキスをする。エドワードは不安げな顔をしながら、首を縦に振った。

    「まずいぞ」
    エドワードが何を考えているのかわからないが、あれで変なところで思い詰めるところがあるので、早くことに持ちこまなければ、と思う。
    不安げな顔は抱きしめたくなるような、それでいてなんとなく下腹に溜まるものがあるような気がしたのは、彼がベッドの上でのことを気にしているからだと感じる。
    手早く石鹸を泡立てて、体を洗っていく。バスルームには彼の残り香など無いので、早く彼を抱きしめたい。気ばかり焦り、ざばざばとシャワーに打たれながら顔を洗う。百戦錬磨とも言われる男がこれでは形無しだな、と自嘲した。

    ベッドではエドワードがシャツを羽織って三角座りで待っていた。ダブルのベッドの上でそうしている彼は、ベッドサイドのランプの光のみであるのとあいまってあまりにも頼りなげに見えた。日中の快活さが嘘のようだ。
    「エド」
    宥めるように、優しい声で呼ぶ。
    ふい、と顔を逸らされる。ああ、これは良くない兆候だと思った。
    「どうした?」
    「だって、あんた今日変なことばっか言うから」
    「さっき言ったことは事実だよ」
    「あんた、俺のこと……飽きたんじゃねえの………?」
    頼りなげに呟かれた言葉に、首の後ろに熱い液体を流し込まれたように感じた。つい口調がきつくなってしまうのを宥めようとして、失敗した。
    「馬鹿なことを言うな」
    「だって」
    大股でベッド近づき、唇を奪った。
    「ふっ、んっ……んんっ……」
    エドワードの舌がやがて弛緩していく。やがて恐る恐るといった風に、舌が絡められる。
    「ん、ん」
    どちらのものともとれない涎が口の端から伝わっていく。彼が言った言葉を否定したくて、長い間彼の舌を愛撫した。
    エドワードの拳が胸を叩く。漸く解放した口からエドワードは大きく息を吸い込んだ。
    「……なげえよ」
    「……すまない。だけど誰が誰に飽きるだって?」
    「怒ってる?」
    「ちょっと優しくなれそうにないくらいにはね」
    エドワードが一瞬怯えた目を見せた。不甲斐ない私が悪いのだろうな。エドワードの両手を左手でひとまとめにする。
    「安心しなさい、怖いことはしないよ」
    そう言いながら、右手でバスローブのベルトを勢いよく引き抜いて、手早く両手を縛りベッドボードの端にひっかける。軍人たるもの、これくらいのことは出来ないとやっていけない。小柄な体は紐に引っ張られるようにして押し倒される。
    「あんた、何してっ」
    「これで君は何にも縋れないな」
    金色の瞳に水の膜が張った。口をへの字にして、顔を横に背けられる。それをいいことに、俺は耳を舐めた。エドワードは耳が弱い。
    「ひっ、ぅん」
    「相変わらず感じやすいな」
    耳に吹き込むようにして言うと、エドワードの体がびくりと震えた。
    「悪いようにはしないよ。君を気持ちよくさせたいし、君のことが知りたいんだ」
    エドワードは何も言わなかった。緊張で体が強張っている。無理もない。羽織っていただけのシャツをくつろげて、緊張がほぐれるようにとキスをしていく。少しずつではあるが、エドワードがふぅと嘆息するたびに筋肉がゆるまっていく。ゆっくり、ゆっくり。そう言い聞かせながらも、エドワードの右脇腹の大きな傷にキスをした時、再び彼は身を硬くした。
    「ん、そこ……やめ……」
    初めてこの傷を見た時、私はベッドの上で彼を問いただし、絶句した。
    鉄骨の貫通。そして自身を賢者の石と見立てての生体錬成。無謀だ。しかしその無茶をやり通すだけの才がエドワードには備わっている。
    エドワードも私の腹の傷を見た時、痛ましそうな顔をした。人造人間との戦いの時に出来た傷だと告げると、彼はそうか、とだけ言った。生命と判定する範囲が広い彼には人造人間のことを処理しきれていない部分もあるらしい。それでも、彼は「あんたが生きてて、よかった」と言った。
    しかしそんな傷跡も今は立派な性感帯らしい、ちょうど腰骨のあたりにまで達ている皮膚の薄いところは殊更感じやすいらしく、しつこく舌で舐めてしまう。今日は枕に顔を押し付けられない彼は喘ぐ。それでも、その声はとても小さい。
    「ひっ、ひぁあ……!」
    「っ相変わらず、ここが弱いね」
    「だって、した、ないぞう……!」
    一度命の危険にさらされたことで、強く危機を感じると防衛本能が働くのか何なのか。大概彼も好きものだと思った。
    ちらりと舐めながら顔の方を伺えば、相変わらず横に向けられていて、前髪で見えなかった。しかし、首筋がほんのりと上気していて、色っぽい。
    強情だな、と思った。手を縛った彼が暴れないのは傷心しているからなのか、期待をしてくれているのか。腹部にキスを落としながら、太腿の内側と触れるか触れないかのギリギリで手を滑らせる。内腿がびくりと震えた。
    「エドワード、私がこわい?」
    「わっかんねえよ、きょうのあんったはっ、……怒ってんのか、っん、やさしいんだか」
    「優しくしたいんだ。本当だよ」
    やわやわと彼の中心を触る。少し頭をもたげていたそこは、直接的な刺激にすぐに芯を持った。
    「ひ……ん、むっ」
    エドワードは必死で口を閉じている。仕方がない。少し強引だが、君のことが知りたいんだ、と何回目かの言い訳めいた本心を呟き、口内にエドワード自身を咥えた。
    「ひゃ、ぁん、あんった、なに、してっ!」
    エドワードががばりと上体を起こすも、構わず舌で裏筋を潰すように舐めると、刺激に弱い彼は、すぐさまベッドに倒れ込んだ。気をよくして、鈴口の部分を舌で抉るように突くと、たまらないとばかりにとろとろとカウパー液が溢れ出した。
    「あ、あぁ、あ“っ、それだめっ、だめぇ!」
    一度開いた口を閉じる暇もないくらいに責め立てる。俺が口で彼のことをいじめている間、ひっきりなしに甘ったるい声が上がった。あぁ、彼はこういう声をあげるのか。普段は少し高い少年らしさを残した声だが、十分に低い。だが、今は高くて可愛らしい声をあげていた。
    「あ、ひっ、ひぅ、たい、たいっさぁ、だめ、だめっ、あ”っ、あーーーっ」
    快感を追うために腰がびくびく揺れている。エドワードの足がぴん、と張って限界が近いことが見てとれた。そのまま、搾り取るように、口でねぶる。
    「くっ、あ“ーーーーっ」
    口の中に精液が出される。その苦さに反射的に眉を顰めたが、尿道に残った一滴すら逃さぬようにじゅる、とキツめに吸い上げると、エドワードは一度びくりと体を震わせて、だらりと体を弛緩させた。はぁはぁと荒い息が聞こえる。
    私は口の中に溜めていた精液を掌に吐き出した。
    「気持ちよかった?」
    エドワードの足の間にそのまま体を割り込ませ、顔を覗き込む。ぼんやりとした瞳に、だんだんと意志が戻ってきた。
    「あんったなぁ!よくも」
    「随分と可愛い声で鳴くじゃないか」
    エドワードがぐっ、と言葉に詰まる。怒りなのか羞恥なのか快感なのか顔が真っ赤だった。しかし潤んだ瞳で怒られても、正直可愛いだけだ。
    「あんま、聞くなよばか」
    「ベットの上で恋人の声を聞けないなんてことほど寂しいものはないよ。ましてやそれがこんなに可愛い声ならね、それから、恋人のことは名前で呼ぶものだよ」
    「ばか」
    そう言いつつも、エドワードは物欲しそうな顔をした。俺はぬるついた右手をエドワードの乳輪をやわやわと触る。後ろをねだられた時も、胸の飾りをいじることはあったが、これほど彼の反応を確かめながら触ることはできなかった。
    「んぅ」
    また彼が顔を横に向けてしまう。快感を逃そうとしてではなく、隠したいのだ。ーー誰に?俺に。
    彼が何らかの理由で感じている声も顔も隠したがっているのはわかった。でももうあんなに可愛い声を聞いたのだ。どうせろくでもない理由だから、吐き出させてやろう。
    そう思い、言っていることとは反して期待して立ち上がっている赤い胸の粒を舌と指で転がしていく。彼の声が止まらなくなっていく。腹筋がびくびくとのたうつ。
    「んあっ、つよい、あっ、吸っちゃやだっ、ねっろいぃ」
    チラリと目を顔の方にやれば、眉を八の字にした彼が潤んだ目でこちらを見ていた。なんだ、君も興味津々じゃないかーー。そう思いながら、左手で、脇腹をなぞった。
    「あ”、あっ、ひんっ……やぁ“、つよぃ、つよいぃ」
    「君が何を気にしているかわからないが、俺に隠せると思うな」
    「ひぅ」
    滅多なことでは彼の前で俺とは言わない。そのことに反応したのか、エドワードの目が歪む。
    そのまま小柄ながら引き締まった尻を揉みしだき、再び勃ちあがった彼の中心に右手を添える。そのまま人差し指と親指で輪を作り、上下に擦ってやる。エドワードはもう声を隠さなかった。
    こちらもいつもとは違う彼の様子にたまらない気持ちになる。早く彼の中に突き入れたい。だがそれは彼を蕩けきった状態にしてからだ。
    「あぁっ、あ”、や“っ、きもちいっ、ああ“っ、あーっ」
    「っふ、随分素直になってきたな」
    「ね、ろぃ、これ、も……取ってよ、ねぇ」
    そういってエドワードが腕を動かす。しかし俺には外す気はまだなかった。
    「嫌だと言ったら?」
    「なんっでそんな、いじっわるっすんだよぉ……」
    遂に金色の瞳から雫が転げる。その表情に背筋にぞくりとしたものが駆け上がる。紳士だと思っていたが、自分には嗜虐心があったらしい。それともこの金色の存在が俺を駆り立てるのか?わからなかった。わからないから、行為に集中することにした。
    尿道の入り口を人差し指でくちゅりと撫で回す。1度逐情したそこは敏感になっていて、弓形に背がしなった。そのまま裏筋をごりごりと親指で強めに押していく。エドワードはそのままどろりとした白濁を放った。勢いよく彼の腹までも汚す。
    「ひあああっ!あっ、あっ、あ”ーーーっ!」
    だらだらとカウパーがつたい、下の入り口をしとどに濡らしている。ヒクヒクと痙攣するそこは、行為に慣れ切って、周辺がぷくりと腫れ上がり、女の膣のようだと思った。これまでの行為で、エドワードをここまで淫らに育て上げたのかと思うと、熱い吐息が漏れた。
    エドワードの顔が見たくて、上体を起こし、座り直す。彼は茫然自失と言った顔でぼんやりとしていた。膝を立てさせて、M字になるようにするも、されるがままだ。いつもは手を使って前戯をして、入れて、出すくらいの淡白な行為だったから、これほど様々なことをしたことがない。キャパオーバーなのかもしれないな、と思うと早くもっと色々な顔が見たかった。
    予め用意していた潤滑油を温め、濡らした人差し指をゆっくりと突き入れる。エドワードが子犬のような声をあげる。たまらなかった。
    「エドワード、わたしの目を見るんだ」
    はっ、とエドワードの目が見開かれる。すぐに逸らそうとするので、内側の彼が感じるところを指で強く押す。
    「ひあっ!んんっ」
    彼の目が俺の目と合う。途端に、中がきゅうっと指を締め付けた。面白くなって、笑いがもれる。
    「あっ、やっ、ばかぁっ、あ“!」
    「すまない。……君はほんとうにかわいい」
    嬉しくなって思わず唇に唇を重ねてしまう。そのまま、顔中にキスを降らすと、蕩けてきているエドワードがまんざらでもなさそうな目をする。
    そのまま指を増やしていく。浅いところで擦ると、彼はむずがる様に足を広げた。早く寄越せ、と言っているようだ。かっと頭に血が昇る。それを抑えて、指を深く沈め、ばらばらに動かす。エドワードの足が私の脇腹を蹴った。
    「はっ、ん、はやっくぅ……よこせっ」
    「っは、仕方ない、なっ」
    既にこちらも限界だった。彼の痴態に当てられて勃っているそれを入り口に当てがうと、ヒクヒクとそこが動いた。強引にねじ入れたいのを理性を総動員して、ゆっくりと入れていく。散々解したそこは少しきついもののトロトロと絡みついてきた。思わず声が漏れる。
    「っく……ぅ」
    「あ“、なに、いつもよりふとっ、はっ、くるし……!」
    「っあんまり、煽らないで……くれるか」
    全て納めきって、腰骨と尻たぶがぶつかる。その刺激にも、くぅん、と小さな鳴き声をあげた彼が愛しくて、額にキスする。
    ベッドの端にかけてあった紐を外して、彼の腕を俺の頭の後ろにまわす。俺は座り直し、エドワードを抱え込むような体勢になった。ぐん、と深くまで入り込んだようだった。
    「っはぁっ、あっ、これっ、や……っ!」
    エドワードがむずがる。
    「もっと……君の、顔が見たっい」
    「あ、あぁ”っ、やろーの顔なんっひぁ!みっ、て、なにっが……あぁ!たのしー、んぅ、だよ」
    「それが、っ君の隠してたっ、理由かっ?」
    ぱん、ぱん、と腰を打ちつける。中は熱くて、それでいて抜くとこちらを追いかけるように締めてくる。
    前立腺に当たるようにぐいと押すと、エドワードは一際大きく鳴いた。
    「あ“あ”あっ!あっ、あー……!ぅ、ひ、らって、なぇん、だろぉ、こんっな、おとこの、かおなんっ、ああ“!こえっ、も!へんっだし……!」
    「君はぞんがい、っばかっだな……!」
    「だっ、あぁ!って……っ!」
    「エドワード、俺の顔を見ろ」
    そういうと、エドワードは涙や涎でぐちゃぐちゃの真っ赤な顔を見せた。自分も酷く欲情しきった顔を見せているに違いない。
    「この顔が、嫌い?」
    エドワードは勢いよく首を横に振った。
    「……すき、ろい、すき」
    「だろう。俺も君の顔がすきだよ。君が見せたくなくても。声も、もっと聞かせてくれ」
    「……っ、うん」
    そこからはもう遠慮なしだった。エドワードは自由の効かない両手を諦め、太腿で俺の体をぎゅうぎゅうと抱きしめ、2人でひたすら、快感を追いかけた。
    エドワードの中に放ったが、潤んだ腸壁に絡まれて、すぐに熱を取り戻した。自分ごとながら、若いと笑ってしまう。そんな些細な振動にも、エドワードは反応し、びくびくと体を揺らす。
    「ひぃ”ん“っ!ひぅ”!あ“、きもちぃ、ろい!だめ、だめ!」
    「なにっ、がだめなん、だい……?」
    「ばかになるぅ……っ!あっ!」
    ゆるゆるとエドワードが好きな浅いところを刺激していたのが、その言葉を聞いて、思わず深く突き入れてしまう。ちょうど前立腺のところに当たったのか、彼の中が締まり、俺のものを搾り取ろうと蠢く。
    「ぐっ……ぁ!」
    奥歯を噛んで、視界が明滅するのに耐える。
    気づけば2回、エドワードの中に放っていた。エドワードもそれに合わせて中だけで達したらしく、顔を覗き込むと、放心していた。閉じられない口からぽってり赤い舌が覗いていやらしい。
    「エド、エード、戻ってきてくれ」
    熱っぽい声で語りながら体を揺らすと、ひん、という声でエドワードが反応を返す。徐々に目に光が戻る。
    「っは、すごっ、かった……」
    「手を解くから、太ももを離してくれないか?」
    「ん……」
    名残惜しそうに、ぎゅっと一回だけ強く太ももに力を込めて離れる。それだけで、まだ中にいる自分がびくりと反応したのがわかった。エドワードもそれを感じたようで、びくっと体を震わせる。
    「っ、まだ、すんの……?」
    「……できれば」
    「……ん、いーよ。おれも、悪かったし」
    一度インターバルをおこうと言うことで、エドワードの両手を解放して、俺はエドワードをゆるく抱きしめる。
    抜く時にエドワードの中から俺が放った精液が伝い落ちて、彼は思わず顔を背けた。すっかり癖になってしまっているのだろう。それでも、すぐにこちらに顔を向け直してくれる。
    縛られていた両手はしばらく痺れて動かないようで、「あんたのせいだかんな」と睨まれてしまった。それも、壮絶な色っぽさを残しているので、正直興奮してしまった。
    徐々に手の感覚が戻ってきたエドワードがこちらの体をぺたぺたと触ってくる。いつも後ろからだったから、彼が私の体をまじまじと触るのは初めてだ。幼子が純粋に興味を持ったものに触りたがるような仕草に愛らしいと思う。
    「どうした?」
    「あんた、昇進したのに、体すげえのな」
    「これでも国家錬金術師なのでね」
    「ん……、はやくそんな制度、あんたの手で無くしちまえ」
    自分の悲願を知る彼が、眉を顰めて言ってくる。
    「……まぁな。この体は嫌かい?」
    「……好き。大好き」
    「だったら、君のために鍛え続けるよ」
    「おっさん」
    「なんだと」
    言いながら、ゆるゆると撫で続けていた、エドワードの背中から背筋に指をすーっと滑らせる。
    「ぁはっ!……ん!」
    「続きをしても?」
    「いーけど、あんまキツイのは、パス。も、持たねー」
    「善処しよう」
    そう言って、私はエドワードの顔を見ながら、唇にむしゃぶりついた。

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