コンビニ ガンガディアは深夜のコンビニに向かっていた。そこのコンビニは昼間に利用することはあっても、深夜に来るのは初めてだった。
住宅地にぽつんとあるコンビニは、その明るさのために安心感がある。ガンガディアは広い駐車場を横切って入り口へと向かった。
ところがコンビニの入り口で数人がたむろっていた。入り口を塞ぐほどではないが、やや近寄り難い雰囲気を放っている。
それは四人連れの若者だった。まず目立ったのが筋肉質な男だ。長めの髪を束ねて髭を生やし、タンクトップに迷彩のパンツといういで立ちである。その横にいたのは黒髪の青年だった。無精髭を生やしているが、四人の中では一番若そうだ。その隣にいた女性は長い艶やかな髪を高い位置でお団子にしている。意志の強そうな視線がこちらを向いた。そして一番端にいたのは一番年長の男だ。派手なアロハシャツの胸元を大きく開けている。小柄だが纏った雰囲気がそれを感じさせなかった。
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