「橄欖之苑」 前書きと登場人物かんらんのその
徐光啓・袁可立の天啓朝侍郎コンビの仮想明末宮廷政争サバイバル小説です(視点は袁氏)。
仮想というのは、明末の政治情勢を下敷きにしているけど、ドラマ作りのため時系列生没年等色々いじっているからです。まぁ水都の董其昌邸が焼けた経緯も史実と違うし、それと似たようなものだと思ってください。
感情重たいけど恋愛感情ではないのでブロマンスを謳ってますが、人によってはCP要素と感じるかも。だとしても心情描写メインで全年齢対象、健全です。線引き難しい…。
人を選びそうな所は注意書き入れます。
そもそもなんでこの二人かって?ゲームでは絡まないけど史実では友人なのです(徐光啓の師匠と董其昌が仲介したらしい)
歴史物という都合上、史実に基づいた創作キャラ多めなので注意です。魏忠賢はゲーム中では魏九天。大人の事情で改名しました。
《登場人物》
【from水都】
袁可立
…兵部右侍郎。登莱巡撫として明に侵攻する満州族を撃退・失地奪還の功を挙げた。
徐光啓
…礼部右侍郎。国と民を救う一心で改革を志すが、挫折を繰り返している。
魏忠賢
…朝廷を牛耳る宦官。帝を操り、秘密警察機関・東廠を掌握して恐怖政治を敷く。
【史実人物】
朱由校 しゅゆうこう
…天啓帝。政治的な意欲は低く、魏忠賢の専横を許している。
焦竑 しょうこう
…徐光啓の恩師。董其昌・袁可立とは同年に進士及第した同期に当たる。
趙彦 ちょうげん
…兵部尚書。袁の旧知で清廉・優秀な武人。アンチ魏忠賢派。
高攀龍 こうはんりゅう
…都察院左都御史で魏忠賢に対抗する東林党の中心人物。袁の友人。
湯若望 アダム・シャール
…ドイツ出身のイエズス会士。