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    l___usunset

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    ラブフォロワーに書いて貰ったプリおしゃです☺️

    お出かけ 日曜日、学校がない日。いつもはだらだらと家で過ごすところを、今日はデパートに来てみた。もちろん、兄さんと一緒に。
    「一緒にお買い物なんて久しぶりだね。兄さん、いつも学校帰りいないから」
    「そうだな、おしゃまと買い物というのも悪くないなと思って」
    「兄さんとショッピング、嬉しいなあ」
    「そうか」
     兄さんはぶっきらぼうに言いつつも、そわそわとあたりを見渡して物珍しそうにしている。好奇心旺盛な兄さんのことだから、今日のショッピングはそれなりに楽しんでいるようだった。
     しばらく洋服を見て回って、散々悩んだ末に気に入ったワンピースを一着購入した。フリルのついたワンピースは、兄さんに気に入ってもらえると思って買った。買った、というよりは買ってもらったと言った方が正しいのかもしれない。自分で買うつもりだったのに、兄さんが買ってくれたのだ。
    「別に、自分で買えるからいいのに」
    「いいんだ、こういうのは年上に払わせておけ」
    「ふーん……。ねえ兄さん、ちょっと疲れた。休憩しない?」
    「いいぞ。どこがいいんだ?」
    「あっちのカフェ! 気になってたんだあ」
     カフェに入り、コーヒーを頼む。兄さんはココアを頼んでいた。
    「ねえ兄さん、パフェも食べたい」
    「好きなものを頼め」
    「やったー!」
     追加でパフェを頼む。甘いものがそこまで好きなわけではないが、疲れた時には食べたくなるものだ。運ばれてきたパフェを食べる。生クリームが濃厚で美味しい。
     ふと思い立って、兄さんの口元にスプーンを運ぶ。
    「ん? なんだ?」
    「兄さん、食べたそうな顔してた」
    「してない」
    「嘘だ! してたよ」
     兄さんは観念したように口を開ける。兄さんの口の中にスプーンを差し込み、パフェを食べさせる。
    「美味いな」
    「うん、甘くて美味しい」
    「間接キスだな」
    「かっ……!」
     少し思ってはいたことだが、指摘されると恥ずかしさが勝つ。ずけずけとした物言いは兄さん特有のそれだ。
    「うん、兄さんとキスしたかった。ダメ?」
    「……ううん。嬉しいよ」
     コーヒーが冷めないうちに、次は本当にキスをしてしまおうか。そんなことを考えた。
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