ねだって、なでて、たしかめて(コラロ)「抱き締めてェ」
つい口からこぼれた欲丸出しの発言に後ろからならいいと、そっけないお返事。照れてんのか?かーわいい!お言葉に甘えて背後に回り少し上体を屈ませてギュッとローの体を包み込む。
ローの体温を感じながらふと13年前のことを思い出した。病気のせいとはいえ片手で簡単に持ち上げられるような小さなガキが、今やこんないい男になっているとは……
親心のような兄心のような感慨に浸りながら、好奇心で六つに割れた腹筋を撫でてみる。するとローは体をびくりと震わせ「わっ」と声を上げた。
「コラさん、くすぐったいからやめてくれ」
変な触り方をしたつもりはなかったのだが、振り向いたローは眉根を寄せ困ったような顔で上目遣いにおれを見上ていた。
その表情にすごく、クるものがあった__
「なぁ、ロー」
ねだるように呼びながら左手で内股を撫で、右手は腹筋の縦ラインに沿って指先をするすると、ゆっくり上に滑らせていく。
「そろそろこの辺とか、じっくり触ってみたいんだけど」
たどり着いた先にいるユニークな顔のジョリーロジャーを人差し指で軽くトントンと叩きながら、耳元に顔を寄せる。
「……ダメか?」
声を低くして耳に吹き込むように囁く。「あ……」と切なげな声を上げたあと俯いたローの顔を覗き込むと、もどかしい刺激をやり過ごそうと必死なのか瞼を固く閉じ荒い呼吸を繰り返している。
……めちゃくちゃ唆られる。お許しが出たらすぐにでもこの体を掻き抱いて暴いて、もっともっと気持ちよくさせてやるのに。そう考えながらタトゥーの輪郭をなぞる様にくるりと指を動かしながら、おれはローの返事を待った。