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    onigochi55

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    onigochi55

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    【付き合ってもいないし、まず恋心を自覚しているわけでもない】

    距離感近すぎじゃねぇか?とちょっと心配なエクボと、自分達の距離に無自覚な師弟の日々。

    #モブサイコ100
    Mob Psycho 100
    #師弟
    Master and student

    【3】レアな場所。「こんにちは」
    扉には『休憩中』の看板。鍵は開いている。ノックをしてそっと扉を開ける。学校が早帰りの僕は、事務所に寄った。
    今日は勉強の解らないところを師匠に教えて貰うことになっていたから。

    ソファに横になって眠る師匠は僕が入って来たことに気付かずに寝息を立てている。
    「不用心だなぁ師匠……」
    午前中よっぽど疲れたのかな。僕は師匠が起きるまで、先にひとりで解る宿題を終わらせることにした。

    ーーーー

    「師匠〜、まだ起きないんですか?」
    僕はソファに近寄り、師匠の顔を覗き込んだ。
    寝ている師匠の前髪が汗でおでこに張り付いていたから、涼しくなるように超能力でそよ風をおこした。
    そのとき、師匠のおでこが見えた。暑かったのかな、眉間にシワが寄っている。
    僕は師匠の眉間を撫でてから、眉毛にそっと触った。
    金に近い色のそこは、見た感じよりもふわふわとしていて柔らかかった。

    「毛虫みたいだ……」

    「おまっ、毛虫って何だよ人の眉毛を!」
    師匠は吹き出しながら目をぱちりと開けた。

    「師匠、起きていたんですか」
    「今な。すまん、横になったら眠っちまってた」
    「宿題していたから大丈夫です」
    「そうか。なら今から見てやるから出してみろ」

    起き上がった師匠は僕の方を見て、にやりと笑った。
    そして手を伸ばし、僕の眉毛に触れた。僕のおでこも見えていたみたい。
    「モブのでこと眉毛だ。これはレアだな?お前、眉毛細いんだな〜。なんかチクチクするし」

    親指で眉毛を撫でられて、僕は目を瞑った。
    「師匠のおでこもレアでした」
    確かに普段は出さねぇな。と師匠は笑った。

    お互いの眉毛をさわさわしてレアを楽しむ。



    その時、本棚からス〜ッとエクボが入ってきた?
    「お前らまた、何やってんだよ?」
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