おっパブ１　あとがきこの度は拙作をお手にとり、お時間を割いて読んでくださって誠にありがとうございました。今作は全くもって出す気すらないどころかネタすら考えてもいなかった話なのですが、ツイートを遡ったら一二月十五日に急に逆バニー姿の岡田が見たくなって絵を描きたいなと思って描いたらいつものひとつのツイートで完結する雑なネタが見え、翌日には春コミで本出そ！と決意して色々設定を調整し始めていたらしいです。
もう原稿してないと身体が原稿を求めちゃうらしい　ほんとドM！

ストーリーとしてはまさに水戸黄門型というか、ものすごくティピカルな起承転結の大団円を意識しました。これはわたしが今まで書いてきた物語を分類すると、どちらかといえば序破急寄り、そもそも破格であるものがほとんどであることから、一度ちっとも面白くないド基礎のような物語骨子を組み立てるということをやってみたかったからです。
これまで書いた長めの話も特にちゃんとしたプロットは立てず、書きたいシーンを繋ぎ合わせてひとつのまとまりにしているのですが、前述の理由からこれも初めて割と詳細にプロットを作りました。結局半分生かされたかなという程度でしたが、あるのとないのとでは作文スピードが雲泥の差という点では有用な作業だったかと思います。でももうやりたくないかな！
話が面白みに欠ける分（わたしの言う面白いは目新しさ、新規性という部分に重きを置いておりますので悪しからず）、セクキャバのサービス部分の描写やふたりのセックスについては過去最高に力を入れて書いています。直腸S状部のジュパジュパの話はいつか盛り込みたいと思っていたので叶ってよかった

あと盛り込みたかったけど入れられなかったエピソードに、岡田はおっパブで働く前は実はもっと稼ぎが良いし本物で抱かれてみたかったことから泡姫（♂）をやっていた時期が一瞬だけある、というものがあるからここで聞いてほしい　いや聞かなくてもストーリーには何ら影響ないです（トラウマか？）
岡田が入店した店はコンプライアンスがちゃんとしているところだったので、店長から本番の手解きを実際に身体で……みたいなこともなく、身綺麗なままデビュー戦を迎えたものの最初の客がめちゃくちゃ気持ち悪い四〇半ばのおっさんで、うわこれに抱かれるんか……と自らの幸運値の低さを呪いながら覚悟を決めたところ、そのおっさんが特殊性癖の持ち主で時間いっぱい岡田の両脇を舐めるだけ舐めながら自分のものは自分で扱いて射精して帰っていったのが気持ち悪すぎて即日店を辞めたタイミングで燕青から飯に誘われ、経緯を話したところ「俺が今いる店で働かない？」と持ちかけられて入店した、という前日譚。
なのでこの岡田は正直元々誰のちんぽでもいいからそろそろ本物ヴァージン捨てようとしていたところに顔が好みでちんぽもでかそうな美丈夫がやってきて、出会えてハッピーラッキー♡みたいなアホの話なんですよこれ　全然その辺がわかんねー流れになったけど何にせよよかった　坂本出会うのが間に合ってる　間に合ってるよ坂本！
思えばここまで積極的な襲い受け寄りの岡田を書くのも、情けないヘタレ攻め寄りの坂本を書くのも初めてだった！　岡田をヒイヒイ言わせるのが好きなので普段あまり書きませんが、蠱惑的な岡田を書くのも大好きなのですごい楽しかった〜♡あと坂本も多分過去最高にたくさん可愛く喘いでくれたので大満足♡これからも大きなベッドでしあわセックスいっぱいしてね♡
というか思い出したわ岡田が危機一髪であんなに性的に「ん〜？」したからこの本が出ています　岡田　お前の三文字で俺はボロボロだよちくしょうめ

次は懲りずに七月のリョイオンリーに申込をキメております。みなさんと会場で不安なくお会いできることを祈って、今回は筆を置かせていただきます。重ね重ねになりますが、拙作をここまでお読みくださり本当にありがとうございました！

二〇二二年二月　めちゃくちゃ雪の多い札幌から愛を込めて
ネオン