本当にたまたまいつもと違う道の角を通ろうとした時
思い切りぶつかったのがはじまり

道具箱に納めていた筆やらを道にばらまいてしまって
大慌てで拾ってあげたな…

すまない！怪我は無いか？

いえ、こちらこそ
お気づきになれなくてすみません

ペコと頭を下げると
被っていたマリンキャップが落ちた
すると

ぽろんと可愛い耳がでてきた

！

？

次第に顔を青白くし私の顔の意味を知った犬の娘はマリンキャップを回収し逃げていった

その犬の娘は近くの路地で絵を売っていた
それ以外は何をしているか知らない

ちらりと前を通りすぎ絵を見る
歳は分からないが天才というのは
存在するものなのだと思った
大概絵描きなんて年老いたやつの趣味と
捉えていた私の偏見は意図も簡単に崩され

髪が長いダインを見たい！と思いオットー顔のダインを描いたが、海外のフォロワさんに「仮面あり(呪いあり)ver.も見たかった！」って言われた　それな！ほんまに俺もそう思う

いちおう仮面なしには理由はあって、
ハルヴちゃんとの握手シーン(層岩巨淵)では短髪っぽかったから、「崩壊前の時点で既に今の髪型だった」説を起用した

まあ、祖国滅亡直後のダイン、
心壊れて5、6回自殺未遂したけど不死の呪いのせいでことごとく失敗し、限界がきて一歩も動けないまま数年近く地面に転がってたから、
長髪(というか伸ばしっぱなし)の時期はあったんだよね〜
↑という絵も描こうかと思ったけど流石に人の心ないのでやめました

南国イチャイチャモクチェズ2　―――フゥ、と軽い息を吐き出しながら、バスルームの扉を閉める。玄関先での先ほどの遣り取りから小一時間後。モクマは相棒に続けて入浴を済ませ、リビングへ向かっていた。
（入浴―――ったって、アイツほど丹念な習慣がある訳でもないがね。）
　そう自省しながらも、タオルドライのみの生乾きで済ませるなと再三その相棒から口酸っぱく言われた影響からか。がしがしと掻く髪は丁寧に乾燥されて、どこかふんわりとした手触りに変わっていた。身体に纏わりついていた海水の塩分と滲む汗、そこに塗されていた砂も綺麗さっぱり洗い流されている。程よく運動をこなした肉体がシャワーの温水で温められ―――更にそこから常温に戻る時特有の、ほっと筋肉が弛緩する心地よさが男の全身を包んでいた。