叡智じゃん七聖召喚にアルハイゼンが実装される前にアルハイゼンが七聖召喚をやってるのを書いてしまっていたので供養に吐き出しておく小話
アルハイゼンの部下の痴論派のモブと淫論派のモブの百合とカヴェアル
叡智じゃん→えっちだけに??キャハハハハ!!!!の流れを描きたかっただけなので尻切れトンボ未完
***
『そう、揺れてたんです。アルハイゼン書記官の叡智が』
『えっちだ〜〜〜!!!!』
『『キャハハハハ!!!!』』
衝立の向こう側から聞こえるのは甲高い女性の笑い声。
何を隠そうこの酒場の衝立の向こう側に居るのはアルハイゼンの部下である女性2人だ。
ティナリの横にいるセノは「叡智とエッチと言うことか…なるほど。」などと七聖召喚のカードを触りながら呟いたのでティナリは頭を抱えた。ダメだこれもうセノは絶対に役に立たないやつ。
そんなセノのお向かいにいるアルハイゼンは我関せずで七聖召喚のダイスを支払いパイモンのイラストの描かれたカードを使用している。
アルハイゼンは意外とあの旅人の相棒を気に入っており、カード効果も万能なことからよくデッキに組み込んでいる。
一方、ティナリのお向かいに座るカーヴェといえば驚いたり笑ったり忙しなかったが今はアルハイゼンの叡智()をガン見している。
下からそっと持ち上げようとして手を思い切り払われていた。カーヴェが悪い。
一体どうしてこんなことになってしまったのか、ティナリは頭の中で大変愛らしく「師匠!」と花のような笑顔で笑うコレイを思い出しながら正気を保っていた。
***
いつもの4人で酒場で酒を飲んでいて、
まず最初に、酒場の衝立の向こう側にアルハイゼンの部下、書記補佐官の女性2人が席についたことに気づいたのはティナリだった。
疲れた〜、やら、最近本当大変ですよね〜、などと話しながら席についていた。
ティナリがこの2人に気づいたのには理由があった。ただ単に知っていたからだ。
教令院に行きアルハイゼンに用事がある際、アルハイゼンが居ないことはままある。
その際に言付けることが多いのがこの2人だ。
書記補佐官は書類整理仕事が多い上に、申請上誤りなどがないかと二重チェックが義務付けられているらしく、2人セットでいることが多い。
確か…
「アルハイゼン、君のところの書記補佐官の子2人、たまたま衝立の向こう側に座ったみたいだよ。ほら、確か知論派と因論派の先輩後輩の子。」
「あの2人か…それが?何か問題でも?俺がどこで酒を飲もうがあの2人がどこで酒を飲もうが自由だ。」
「えぇ…?いやまあ君がいいならいいけどさ…」
「まあまあいいんじゃないか?アルハイゼンの部下のあの2人なんだろう?きっとアルハイゼンの愚痴とかが聞けるぞ」
微妙な反応をするティナリにこそこそとカーヴェが声を潜めて言う。意地の悪い。
何かアルハイゼンの弱みを握れないかと考えているのがありありとわかる。
『最近ほんと大変だよね〜、なんかこれ私たちが見ていいんか?みたいな書類あるしさ』
『アルハイゼン書記官が事実上の大賢者ですからね。緊急事態と考えればまあ仕方ないんじゃないでしょうか。』
あとセンパイ、あまり外でそういう話はしない方が…と諌める因論派の後輩の声に、知論派の先輩はハイハイわかってるって、と返す。
ここでカーヴェはあれ?もしかして職場の愚痴云々以前に機密保持的に良くないのでは?と思い冷や汗をかき始めたが彼女たちの次の話題にそれは吹っ飛んだ。
『最近肩こりが本当ひどくって…』
『あー、あんたおっぱいでかいもんね。』
『もう、センパイ!あんまり言わないでくださいって!』
『ごめんごめん。あっ、そういやアルハイゼン書記官もおっぱい大きいよね。肩凝らないのかな』
カーヴェは酒を吹いた。ティナリにちょっとかかった。ティナリは汚物を見るような目でカーヴェを見て「チッ」と舌打ちをして本気で嫌がっていたのでカーヴェは「ご、ごめん」と謝ってしおしおしぼんだ。
しかしなんだ!?アル、アルハイゼンのおっぱい!?!?
カーヴェは横にいるムキムキを見た。覗き込むようにそのおっぱいを見た。ガンッと肘で叩かれた。痛い。「カーヴェが悪いな」「カーヴェ悪いね」セノとティナリの意見は完全一致だ。どうして…
『アルハイゼン書記官のおっぱいは…どうなんでしょう…?あれは筋肉なので…』
『筋肉でも肉がついてることには変わらんでしょ?』
『それはそうですけど、やはり脂肪の重しと体を動かすための筋肉では違うのでは?生論派じゃないので詳しくはわかんないですが…』
カーヴェはこそこそとアルハイゼンに聞いた。
「君、肩こるのか?」「俺はこらないが?」
前ではセノとティナリが「生論派としてはどうだ?」「うーん、女性の胸の大きさは肩こりには関係がないとも、あるとも言えるよ。要するに肩こりは血行不良だからね。胸が大きい女性はその胸の分動きが制限されてあまり体を動かせない場合が多いから肩こりになりやすいんだと思う。」と小声で会話していた。
『アルハイゼン書記官のおっぱいって柔らかいのかな、硬いのかな?』
『さあ?筋肉ですし…硬い可能性はありますよね。センパイ、力こぶ作ってみてください』
『こう?』
『アハハ!!やわやわ〜、センパイよわよわじゃないですか!こんな非力な力こぶで恥ずかしくないんですか?』
『ちょっ、作れって言ったのあんたじゃない!ちょっと!揉むな!!』
『センパイの筋肉が柔らかいんでアルハイゼン書記官のおっぱいもきっと柔らかいですよ』
『〜〜〜馬鹿にして!もう!!』
その会話を聞いてカーヴェは横のアルハイゼンの胸を鷲掴んで揉んだ。ムチィッ…としていた。柔らかいがそれ以上に弾力がある。カーヴェは思わず呟いた「痴論派だ…」
そのままアルハイゼンに無言で殴られ、カーヴェは無言でもんどり打つ。「カーヴェが悪いな」「カーヴェが悪いね」
アルハイゼンはため息をつき、わざと大きな音を立てて咳払いをしようとした。
彼女達も衝立の向こうに人が居るのだと気づけば控えるだろう。
それをスッとアルハイゼンの口を押さえて阻止したのはカーヴェだ。「シッ、淫論派の子が何か言ってる…!」
セノはドリンクから氷を取り出しカーヴェにスコンッと投げた。どんな時でも七聖召喚のカードを汚さない、デュエリストの鏡である。「カーヴェが悪い」「カーヴェが悪いね。…先に言っておくけど性論派とか言った日には覚悟しておきなよ」「ハイ…」
セノはため息をつく。
アルハイゼンがわざと物置を立てようとするとカーヴェが制限するが、セノには距離があり制限できない。
仕方がない、ここは自分が過剰なほど大きな音を立ててダイスを転がして…と思ったところでマハマトラとして、そしてスメールに生きる人間として聞き捨てならない会話が聞こえてきた。
妙論派の予算申請のことだとか、アーカーシャの件についてや草神クラクサナリデビのこと、教令院で禁止されている根源の罪に触れそうな話題まで。
これにはアルハイゼンもセノも眉を顰めた。逆に今度はカーヴェがこの話題だめなのでは??と慌てて音を立てるため空のグラスをひっくり返そうとしたのをアルハイゼンが止めた。
ティナリは呆れ顔だ。
しかしながら彼女たちは賢明だった。
お互いがお互いにそれ以上は話すとまずいタイミングで『センパイ、それ以上は』やら『待った、その話はここまで』やらで絶妙に会話を切り上げる。さすがはアルハイゼンの部下といったところだろうか。
おかげでアルハイゼンは部下2人の棄却された研究“異なる地域によって見られる一部言語の統一性”の内容がちょっと気になってしまったし、
セノはアルハイゼンの部下2人とも七聖召喚がしたくなった。
『あーもうだめ、なんか色々に引っかからん話…アルハイゼン書記官のおっぱいの話でもしよう。』
すげぇ、すごい。一瞬で真面目でシリアスな話からアルハイゼンのおっぱいの話になった。
ちなみに豆知識だがアルハイゼンのおっぱいは狭いところを通ろうとすると引っひっかかる。
『そう、アルハイゼン書記官のおっぱいといえばなんですが、この間高いところの本をとってらっしゃって』
『アルハイゼン書記官が??』
『そうです。で、降りるのがちょっとめんどくさかったのか、そんなに高くないとこまで降りたら軽く飛び降りてたんです。』
『珍しいね、機嫌良かったんかな?悪かったんかな?どっちかわからん』
『さぁ…?それは知らないですけど。それでそのとき揺れてたんですよ。』
『それは…もしかして…アルハイゼン書記官の…その、叡智が?』
『そう、揺れてたんです。アルハイゼン書記官の叡智が』
『えっちだ〜〜〜!!!!』
『『キャハハハハ!!!!』』
そこで話は冒頭に戻る。
最悪だ。何がと言わんが最悪だ。
***