思いっ切り自分語りだしクソ長いです。別に面白くはない。これは日記ってやつ(多分)。
2021年夏 私は出会ってしまった
ボボボーボ・ボーボボに
特に理由があった訳じゃない。これは後から知ったことだが私が読む前に無料公開なんかもしてたらしい。でも私はそんなこと1ミリも知らなかった。ただただ、病院の待ち時間が長すぎて、英単語の勉強も流石に飽きて、マジで暇すぎて、何故かふと……ボーボボでも読むか、と思った。
この時の私のボーボボ知識(?)はほぼ皆無に等しいもので、知ってるネタはほんの僅かにあれど、どういうことなのかよく分かってなかった。主人公のボーボボが黄色いアフロなのと、なんとかパッチっていうよく分かんないトゲトゲが出てくることしか知らなかった。今思うとこれだけの認識しかなくて、よくあの時「ボーボボでも読むか」って考えたなと思う。
で、読んだ。
……今まであたかも初見みたいに話してきたけど本当は違う。指で数えるくらい、1話だけ読んでた。何回か1話を読んで、何回も意味がわからなくて、本当に笑いどころすら分からなくて、私は何年もの間ボーボボを1話でギブアップし続けてきていた。
ところが今回は時間がありすぎて暇だからボーボボを読んでみたのである。暇つぶしをしたかったのである。読むのを途中でやめギブアップする理由が、無かった。
幸いにも(?)ヒカルの碁を読むために貯めていたコインが沢山あったので進める限り進んだ。
……やっぱり訳が分からなかった。
唯一訳がわかったことは、私がずっと「しゅりょうパッチ」だと思ってたキャラは「どんパッチ」と読むらしいということだった。
でも十何話まで進んで、どうしても途中でギブアップ出来なくなった。何故かと言うと、ヘッポコ丸君である。
私は知らなかった。こんなに可愛くてイケメン(神谷基準)でちょっと生意気でヒロインちゃんの前だとテンパっちゃう素敵な子がボーボボに出てくるだなんて知らなかった。シリーズ一通り読破した今ならみんなのこと大好きだと言えるけど、読み始めた当時はマジで訳分からんキャラが訳分からんギャグをしているとしか思えなかったし、そんな中に割とまともそうでちょっと顔のいい男の子が出てくればそのまま戻れないところまで行ってしまう。
私は10代後半くらいのカッコ可愛い男の子が大好きだ。これだけで好きになるきっかけを作るのにはあまりにも十分である。
……が、一筋縄では行かないのがボーボボという漫画。
彼……ヘッポコ丸の使う真拳は、オナラ真拳と言うらしい。
オ…オナラって………これは非常にダメージがデカかった。何がって、まず人前で話しづらいし、そもそもなんかこう……まぁ当時の私的に彼のルックスとはマッチしなかったわけで、ともかく、どうにも受け入れ難くて、1回はもう読むのやめようかな……とまで思ってしまった。
しかし、しかしヘッポコ丸君はあまりにもキャラデザが好き……性格も結構好き………この頃やっとボーボボや首領パッチの訳わかんなさも一種のギャグとして楽しめるようになって来ていたので普通に毎話読むのが楽しみになっていた。
………受け入れるしかあるまい。
漫画を読むとTwitterで感想を流したくなる癖があるのでまずそれをどうしようかと考えた。これはすぐ解決した。今まで下ネタ発言控えてたつもりだけど今後は普通に言ってしまうだろうし伏せるのも面倒くさいから自衛よろしくと警告(?)した。約ネバ時代からのフォロワーさんには若干の申し訳ないと思って生きてる。
もうひとつ。自分自身でオナラ真拳について受け入れなくてはならない。
彼のことを好きになりかけて、エゴサして、アニメ公式サイトのキャラ紹介ページを見て、私はもうどうすることも出来なかった。「どうだオレのオナラの味は」……知らないよ。そもそも味なんて無いだろ、何言ってんだ。て言うかヘッポコ丸君ってそういうこと言っちゃうキャラなの?もっと真面目な子なのかと思ってたよ。
ぶっちゃけ鼻毛真拳より訳が分からなかった。下ネタはソフトンさんだけで十分だろと思った。でもそれがヘッポコ丸というキャラクターらしい。
話が少し飛ぶけれど、しばらくの間私は下ネタ(えっちな意味の下ではなく💩とかそういう系のね)を控えながらインターネットの世界を生きてきた(つもり)。別に取り立てて嫌いなわけじゃなかったし(まぁ正直な所結構好きだったりする)特別避けてた訳じゃないけど、そういうのは1人でコッソリくすくすと笑う程度で済ませておきたかった。
えっちな話と同じで、公開アカウントで堂々とそういうネタの話をするのが何となく恥ずかしくもあったし、それまでハマってたジャンルやカップリングの創作では、そもそもそういう発言をする機会が少なかったのだ。あと若干健全オタクの皮かぶってTwitterしてたのもある。
少なくとも神谷を名乗るようになってからはずっとそうしてきた(つもり)。でもふと思い出した。
私、へボットが好きで毎週欠かさず見てたじゃん。
ボーボボを知ってる方からしたらへボットの方が後から出たものだと思うけれど、私はボーボボよりも先にへボットを見ていた。
厳密に言うと好きだったかどうかはちょっと怪しい。でも毎週ちゃんと見てたし、見れない日は録画だってしてた。つまりまぁ、嫌いでは無かったんだな。
話を戻すけれども、へボットは下ネタ詰め合わせて団子にしたみたいなアニメ(失礼)(ちゃんと面白いしキャラも魅力的です)で、私はそれを熱心に見てたわけだ。
……ボーボボと何が違うのか?
何なら主人公のへボットは何か「ヘッボ〜ン!」とか言いながら屁を出してたし、私がスカイラビットちゃんの次に好きだったマカロニというキャラクターも出てくる度に屁をこいてた。(何でだろうね?)
今更、屁を武器にして戦うくらいで何にビビってるんだろうな。むしろあり寄りのありだわな。
吹っ切れた。吹っ切れたし、むしろカッコイイと思えるようになった。別に良くない?オナラで戦ったって全然カッコイイじゃん?神無月普通に好きなタイプの技じゃん?技の名前暦っぽくてなんかカッコイイ気がするじゃん?ていうかそもそも別にオナラって言うほどの下ネタじゃないよな。あ、オナラ真拳って普通にめちゃくちゃカッコイイわ!
ここまで来てしまうともう後は時間の問題。私は、ヘッポコ丸くんの事をめちゃ応援したくなっていた。
そしてヘッポコ丸くんの視界を通して見たビュティさんはこの世で1番可愛い。可愛すぎて悶えた。ヘポビュと言うあまりにも可愛くて尊くて素敵なカップリングを知ってしまった。
ボーボボという漫画は本当に意味のわからない漫画だと聞いていたけれど、ヘッポコ丸君とビュティさんのやり取りに関してはギャグと言うよりも何だかもどかしくて、空気になって永遠に見つめていたいと思うような暖かくて可愛くて愛しさを感じるものだった。
そして私がこうしてじわじわとヘポビュにのまれていくと同時に、ボーボボのギャグにも引き込まれて行った。初めの方こそ訳が分からなかったものの、段々と感じることが出来るようになって来たし(?)、話が進むにつれ結構わかりやすいギャグも増えていたのだと思う。 素直に面白いと思えるようになった。
気がつけば、私は久しぶりに沢山絵を描いていた。普段から毎日絵のようなものは描いているのだが、これは自分の勉強用の絵だし、今年(の前半)は訳あって二次創作を大っぴらにやってなかった(?)時期もあったので、趣味絵をこんなに沢山真面目に描いたのは本当に久しぶりの事だった。
私は創作をするタイプのオタクだから、好きなものが出来ると、とにかく筆を動かしたくなる。ラクガキも含めて、何枚描いたのかもう覚えてないくらい描いた。澤井先生の絵柄が本当に本当に好きで、ヘッポコ丸君やビュティさんやみんなのあの可愛さを、かっこよさを、自分でも生み出せたら良いのにと思って自分でもびっくりするくらい描いた。
当たり前なんだけど、やっぱり絵って描けば描く程上手くなるもの。何だか久しぶりに納得が行くくらいのものが描けた気がして、調子乗ってもっと描いた。
私が本当の本当に沼に落ちるには色んな理由があるんだけど、そのひとつが自分なりに納得のいく形で絵を描けるか(創作を出来るか)というもの。そしてこれの割合が、かなり大きい。
自分のクソみたいな妄想を形に出来ると嬉しくなって、それを繰り返していくうちにもっともっと好きになっていくってことだと思うのだけれど、とにかく、自分的に及第点の絵を描けるようになれば私はびっくりするくらいめちゃくちゃ創作する。
その点ボーボボの絵柄(特にヘッポコ丸とビュティ)はすごく何かしっくり来たんだと思う。
妄想も結構捗った。久しぶりに新鮮なNLを得た。なんと言えばいいのかヘポビュの場合は、ビュティさんの前にヘッポコ丸君を置けばもうそれだけで色々美味しいし面白い。最高のカップリングだ…。
夏休みも終わろう8月末、私はもうガッツリボーボボ(とヘポビュ)に染まっていた。リアルのお友達にも、sns上にもボーボボ関係の知り合いがいなかった私は、ついに元々約ネバ用だったアカウントで、誰も見てないだろうけど別にいいやと思って適当に絵やら漫画(みたいなもの)やら載せ始めた。
sns上であまり承認欲求を持たない人間なので正直自己満でしか無かったのに、気づいたら普段よりも伸びてて流石にちょっと笑っちゃった。 何なら10何年も前からずっとボーボボ好きです!みたいな凄いお方にまで反応頂いてしまって「自分解釈違いな事してないだろうか…刺されたらどうしよう……」と逆に不安になるくらい。当時ボーボボ関係のフォロワーさん絶対にいなかったのに。ボーボボ(とヘポビュ)は偉大だなぁ。愛されてるなぁ…。
この頃アニメも少しずつだけど見だした。そんで控えめに言って最高だった。
今年は某アニメのせいで(隠すまでもないか…)、漫画作品がアニメ化されたものに対して若干のトラウマ(?)のようなものを持ち始めていたのでめちゃくちゃ不安だったけど超面白かった。
規制やら著作権やらあって大変だろうに、何とかして原作に寄せよう寄せようと一生懸命な所に心を打たれてしまった。原作がある作品のアニメ化はこうあるべきだよなぁ。(個人の意見です)
あとアニオリのヘポビュちゃんが可愛くて本当に良かった。アニオリに対してもどちらかと言えば苦手意識があったのだけれど、こういうのは良いなぁと思う。幸せだ…。
気がつけば私はボーボボを読破していて、真説もふわりもほんのりも全部読み終えていた。あっという間だった。
真説最終回を読んだ時、どんな形であれ彼らの冒険は続いて行くのに、もうこれ以上私がついて行くことは出来ないんだと思って、最後のコマの首領パッチ君のセリフが「またな」とかじゃなくて「じゃあな」なのが切なくて、涙が出てしまった。自分だけ置いていかれてしまったような、寂しい気持ちになった。ずっと彼らの旅を見ていたい…彼らのハジケでお腹の底から笑いたい……。
初めこそ訳の分からなかった彼らの旅は、いつの間にか私の心に楽しさを分け与えてくれていて、最終回までには感動すら頂いてしまった。あぁ、この作品のこと、お話のこと、キャラクターたちみんなのこと、みんなのハジケっぷり、いつの間にか全部全部大好きになっちゃったんだなぁ……。
アホほど長くなってしまった。
結局何がしたくてこの話を始めたのか忘れた。まぁそんなことはどうでもいいか。
ともかく、私が何年も1話でギブアップしてきたボボボーボ・ボーボボという作品は、ギャグ漫画として最高に面白いしバトル漫画としても最高に熱くて、この世に2つと無い(マジで無い)素晴らしい漫画だった。
何回もギブアップしてしまってきたことが大変悔やまれて、もっと早く知れていたなら、好きになれていたなら、出来ることはもっと沢山あったんだろうなと思う。
しかしいくら後悔した所で過去には戻れない。もっと前に好きになってたかったし何ならリアルタイムで追ってみたかったななぁ〜んて言いつつ、今日も私はスキマ時間を見つけてはぼんやり創作ネタを考えたりラクガキしたりするのだ。
いつか勢いだけで薄い本とか作っちゃいそうな自分が1番怖い(フラグ)。
おわり