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    Kijirusing_Masa

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    Kijirusing_Masa

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    近日中に(出来れば今日中にpixivに投稿したかった……)投稿予定の皆さんお待ちかねミスガ新作。
    今回はあの人も活躍するので亜空軍の方は期待しててね。

    ミスガ新作のサンプル 8月2日、複合世界S.U.N.全域は突如として現れた奴らの蹂躙によって、一瞬にして大パニック状態に陥っていた。
     同日午前11時、スマッシュスタジアムに抉亜符組がN.A.H.F.Wの群れを引き連れて襲撃。スタジアムは中国産ヒーローの大群によって混乱に陥る。

    「はいどうもぉぉぉ! 平和の使者でございまぁぁぁぁぁぁぁす!!」
    「何やコイツら! S.U.N.の連中らはこんなつまらんモンに夢中になっててカワイソーな奴らじゃのぉぉぉぉぉ!」
    「人々が本当に求めているものは真実では無い、裏で平然と恋愛と変態と腹黒行為を行う……そんな嘘なのだよ」
    「僕はマルス。言う事聞かない人は死んで貰おうかぁぁぁぁぁぁぁ!!」
    「王は眠っていただいた。オレの陰○でな……」
    「アタシのファイゾンで萌え萌えよー!」
    「うわあああああ! 何だコイツら!」
    「誰だよお前ら!」
    「もはや原型ねーじゃねぇか!!」
    「なんじゃこりゃ! もう滅茶苦茶だ!」

     同時刻、ダーズによって殺された筈の謎の武器商人が復活、自身が発明した無限増殖装置で中華街の地下に潜むあれを増殖。地上に数百億を越えるあれの大群が大量発生し大混乱に陥る。

    「ふはははははは! 我が最強の発明の前に平伏すが良い! ……ちょっとキモいなコレ」
    「ぎにゃぁぁぁぁぁぁぁ! なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」
    「いくらなんでもあり得へんやろ! こんなにあれがいるだなんて!」
    「しかもワモンだぞここにいんの!」
    「時計塔かなんかから脱出するホラーゲームで見た事あるぞこの光景」
    「あとなんぼpkファイヤーΩを放てばええんや!?」
    「あのタイプにはマシンガンを使え!」
    「昆虫キモォォォォォォォス! 撃てぇ! 撃てぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
    「際限が無い! なんとかしないと、あれカーニバルだ!」
    「落ち着け! マンホールから出てきたところにロケットをぶち込め!」

     同時刻、宇宙海賊団ドラギガンがスマッシュメガロポリスに無差別爆撃を開始。中心都市が悉く火の海と化しインフラが麻痺する。

    「マッハッハァァァァァ! 燃えろ燃えろォ! 全て焼き尽くしてスマッシュメガロポリスを更地にして、我が宇宙海賊団ドラギガンの要塞の建設地にしてくれるわ! マァァァァァッハッハッハッハッハァァァァァァァ!!」
    「あたしたちにたてつくと解体しちゃうぞ!!」
    「壊せ☆ 壊せ壊せ☆ ぶっ壊せー!」
    「目を瞑ってても当たるぜぇーー!」
    「うわあああああああ! またアイツらだ!」
    「何て大群だ! あんな数の戦艦から爆弾が……!」
    「太郎くん危ない! そこをどくんだ!」
    「おかしいだろ! こんなに数いんの!」
    「ワイらの街が! 燃えている!」
    「誰か! 助けてくれぇぇぇぇぇぇ!」
    「こんな爆弾の雨あられ……どうすれば!?」

     奴ら、複合世界タオキンEの連中らはサムス・アラン不在をチャンスとばかりにS.U.N.に総出で大攻勢を開始していた。

    「どんなに真実を捻じ曲げられようとも、俺は俺だ。決して揺るぎはしない」
    「ニッヒッヒッヒッヒッ! オレだよ! ゴキ○リ退治専門家のワリオ様だよ!」
    「やれやれ、オレたちのお気に入りのランニングコースが台無しだぜ」

     S.U.N.のご当地ヒーローたちによる迅速な対応にも関わらず、これらの事件は壊滅的な損害を被ることと引き換えにひとまず終結した。

     翌日、サムスが本来居る世界での大仕事を終え、S.U.N.にログインしてきた。

    「こっ、これは一体……!?」

     しかし、奴らに好き勝手に荒らされたS.U.N.は無数の中国産ヒーローとあのあれの死骸、そして炎に包まれた瓦礫の山ばかりの光景と化していた。
     YOGAとSUMOUとSATUINOHADOUがトレンディーな世界だから死傷者数がゼロで済んだものの、S.U.N.に齎された被害はこれまでと比べて計り知れなかった。

    「よぉサムス、帰ってきたか! ご覧の通りお前が居ない間にこっちは大変だったんだぞwww!」

     サムスを出迎えたのは、この世界の管理と大乱闘祭の運営を担う破壊欲の化身であるクレハン。
     そして、昨日の事件を対応したご当地ヒーローたちが集まってきた。奇しくも彼らはクレハンやサムスと親しい連中ばかりであった。

    「突然力だけを追い求めたかのような得体の知れない連中が群れを成して現れた。スタジアムは大混乱だった」

     リュウ。数多の格闘家たちとの闘い、そして殺意の波動との相克を越えて更なる高みへと至った男である。第六世代の格闘家たちの間では、格闘界の生ける伝説の8人の内のひとりとして知られている。
     昨日スマッシュスタジアムで行われた特別格闘祭に参戦していた際に、抉亜符組と名乗る集団が無数のN.A.H.F.Wを引き連れて襲撃して来てそれに立ち向かったという。
     彼にとって伝承の本来の姿を好き勝手に冒涜した代物は、単純な破滅の力としての殺意の波動と何の遜色無い認識なのだろう。

    「オレ様は昼メシを食ってたらいきなりゴキブリの大群と戦う羽目になったぞ。流石のオレ様でもあの数は気持ち悪かったぜ……」

     ワリオ。今年の秋に向けてJoy-Conの原点のひとつである「両手に持つ体感プレイ」を再び体現したかのような超おどる新作ゲームを開発中の男である。
     昨日は数名のワリオカンパニー社員と共に早めの昼食を中華街で摂っていた所に、無数のあのあれが現れて大騒ぎになっていた所を対処していたという。
     S.U.N.は温暖な世界なので出てくるあのあれも沖縄で出てくるような巨大な種でそれが数百億となったので、流石のワリオ様でも生理的嫌悪感を感じずにはいられなかったそうだ。

    「昨日街でひとっ走りしてたら突然大量の戦艦が現れて爆撃してきたぜ。もしかしたらサムスが居ない隙を狙ってやったのかもな」

     ソニック。相変わらずスターフォール諸島を走り回りまくっているので、それを見兼ねた友人たちが気分転換にと近々巨大生物が住むというノーススター諸島の探索ツアーに行く事を約束されたハリネズミである。
     いつものようにスマッシュメガロポリスでソニックのフィギュアを操る人間界のプレイヤーたちとシティエスケープ感覚でスピードバトルを繰り広げていた所に、宇宙海賊団ドラギガンが総出で無差別爆撃を開始してきたので彼らと共にとっちめたという。
     凄まじい数の宇宙戦艦を相手にしていた訳だが、持ち前の心の余裕とスーパーエメラルドで何とか切り抜けた模様。

    「サムスが居ねぇ隙を狙うだなんて、タオキンEの連中も現金な奴らだぜ。だが、コイツのケジメは必ず付けさせるwww!」
    「ああ……私も同じ考えだ。今度こそ、完全に奴らの息の根を止める」
    「力だけを求めた拳に負ける訳にはいかない」
    「タキオンEだかマオキンEだか知らんが、オレ様たちの優雅なランチタイムをブリブリ邪魔しやがった落とし前は必ず付けさせるからな!」
    「他の奴らも呼んでおこうぜ。みんなが居れば、何とかなるさ」


     持ち運び可能な第八世代型家庭用ゲーム機の中に現存するメタバースである太陽系もどき"複合世界S.U.N."。
     マスハンによって招集されたヒーローたち、神が恐れ悪魔すら慄く化身たち、そして圧倒的な戦闘能力を持つ一般市民によって保たれていた平和と秩序は、複合世界タオキンEの連中らによって呆気なく崩れ去った。

     死傷者こそ出なかったものの、S.U.N.を好き勝手に荒らされたという事態によってメンツに関わる問題と見た化身たちは、昨日の事件の対処を担当していたクレハンの一言の元緊急会議を実施。大至急でタオキンEどもの対策を図ることを試みた。

    「そんな訳で、奴らを根絶やしにせねばこの世界に平穏が訪れないという訳だ。それに、ダークサムスが言っていた蒼雷の天使とやらも討伐しなければならないしな」
    「じゃあ俺、英雄組織でも作ろうかな? 名前は『地獄顕現戦隊ヘルブラザーズ』ってとこでwww」
    「俺は部下たちと共に奴らの本拠地を捜索してみよう。亜空軍の情報網の本領発揮だ」
    「このロールケーキめっちゃ美味しい♪」
    「おっ、刻冥の龍血玉がふたつも手に入っちゃった(歓喜」)

     長きに渡る討論の末、各々のやり方でS.U.N.にシマ荒らしを働きやがったタオキンEの殲滅及びその首領である蒼雷の天使を何としてでも討伐するという結論に至った。

     マスハンは自身の生みの親であるプロフェッサー・ヨコイと共に、スペースハリアーV作戦で大活躍した超長距離移動用小型巡航ミサイル R-1800をベースに新型の複合世界攻撃用超大型巡航ミサイル R-2160 ATSを開発。
     クレハンは友人たちを集め、サムスをリーダーとした英雄組織「地獄顕現戦隊ヘルブラザーズ」を結成。自身は火力総司令官として使命を全うする事を世間に表明。
     タブーは亜空軍を率いて奴らの本拠地である複合世界タオキンEの座標を捜索。本拠地攻めが一番手っ取り早いと判断したのだろう。
     キーラとダーズは圧倒的な強者であるが故にあまりやる気が無いらしく、キーラは大量に取り寄せた芋羊羹を食らい、ダーズは昼間から素材集めをしていた。

     各化身たちはそう遠くない未来に来たるタオキンEとその首領たる蒼雷の天使との決着に備えていた。



     時は流れ8月5日。復興を終えたスマッシュメガロポリスでパトロールをしているミス・ガーディアン。
     彼女は去年の10月に複合世界S.U.N.巨大都市スマッシュメガロポリスに突如現れた女性傭兵である。
     素性が全く知られていない謎深き銀河の守護者でありながら、拳銃と軍隊格闘技を極めた長い金髪を持つ絶世の美女である。
     武装した精鋭の群れを単独かつ素手で薙ぎ倒す圧倒的な強さとクールかつパワフルで着飾らない、それでいて母性に満ち溢れた人柄にノックアウトされた者が多いという。子供たちからも「護りのお姉さん」と呼ばれ親しまれている。

     そんな彼女の本当の姿は、惑星ZDRで発現したメトロイドの力を制御する為(ついでにスマブラXにゼロスーツサムスが参戦した影響で植え付けられたサムスがエロキャラであるというイメージを根本から覆す為)正体を隠して鍛錬を行っている孤高のスペースハンター、最強なる銀河の戦士"サムス・アラン"なのだ。
     ちなみにS.U.N.でもサムスが元いた世界と同様にプライベートはおろか、地球人種の女性であることすら全く知られていないという。故にゼロスーツサムスを存じている者は原作シリーズをやり込んだ者に限られている。

     そのため正体を隠して傭兵をやっている意味が全くの皆無なのだが、他の複合世界からの侵略者がサムスが不在だと油断するという初見殺しとして確実に機能するし(実際にドラギガンがサムスが居るとも知らずに侵略行為を働いていた)、何より正体不明のスーパーヒーローなんぞとてもロマンのある話なので、引き続き行なっているそうな。

    「この街全域を攻撃するパイレーツどもをソニックたちが制圧したそうだな。彼らには後ほど礼をしておかなくては」

     ソニックの活躍によって当分の間平穏が続くと思われていたスマッシュメガロポリスだったが、突如高層ビル群に大量のナパーム弾が投下された。

    「ッ!?」

     ミス・ガーディアンが驚きながらその方向を見つめると……

    「どうも皆さんおはこんばんにちは! ドラギガンデェス!」
    「俺たち、参上!」
    「ヒャッハー! 汚物は消毒だぁ〜〜〜!」
    「あ〜りえん・なぁ〜!」
    「うわっ! また来やがった!」
    「ドラギガンどもだ!」
    「逃げろォォォォ!」
    「おのーれおのーれ! 俺たちの街をメチャクチャにしやがって!」
    「お前たちには任せてはおけん! 私自らが出るッッッ!」

     なんと、宇宙海賊団ドラギガンが各所にホウ酸団子を置いたにも関わらず出没したゴキブリの如くスマッシュメガロポリスを無数の戦艦を引っ提げて襲撃しやがったのだ。
     中には自らミニガンを持って奴らに応戦する市民もいるが、ドラギガンどもの戦力は圧倒的だ。

    「また貴様等か! どれほどの命を弄べば気が済むんだ!?」

     ミス・ガーディアンは奴らに悪態を吐きながら、ベヨネッタから譲り受けたデザートイーグルで応戦。

    「あべし! めっちゃ痛えじゃねぇかこの野郎ッッッ!!」
    「お前、左腕が千切れてるぞ!?」
    「あっ、ホンマや!」
    「ベヨネッタめ、こんな改造を施していたとは……。私じゃなきゃマトモに扱えんぞ」

     特殊な加工で強化された漆黒のフレームとスライド、安定性を高める木製のグリップ、そして極限までロードされた.50AE弾を使用するというカスタムによって辛うじて戦えているが、奴らの回復チートによって苦戦を強いられるミス・ガーディアン。

    「チィッ……、奴ら前より大幅に強くなってやがる……!」
    「ぐはははははは! 皆の前ではまともに変身出来ませんかねぇ!? サムスさんヨォ!」
    「!!?」
    「えっ!?」
    「サ……!?」

     ドラギガンのリーダーと推測される男がミス・ガーディアンを本名であるサムスの名を叫ぶと、周囲の者たちはざわめきながら彼女の方を振り向いた。
     しかし、そこにいたのは腰まで届く長さの金髪ロングに黒い防寒シャツと手袋とミリタリーブーツ、緑色のミリタリーコートと紺色のカーゴパンツにボロい赤マフラーが特徴の美しい女性だった。

    「ミスガじゃねーか!」
    「びっくらこいたわこの野郎!」
    「紛らわしい発言してんじゃねーよ!」
    「本当にサムス・アランがいるのかと思ったぜ!」
    「違うに決まってる。本物は全身にサイボーグ強化手術を受けた超能力者の男だと聞いてるぞ」

     周囲はサムスがいるというホラを吹き込まれたと思っているのかドラギガンどもにブーイングを浴びせ、怒りながらスプレッドガンやらベビーマシンガンやらを放ちまくったり、マルマインやらハガネールやらを投げ付けまくったり、ドラギガン艦隊の上空から重爆撃やら機銃掃射やら巡航ミサイルやら衛星砲やらをブッパしまくってあっという間に殲滅してしまった。

    「……。怒らせたら脳筋過ぎるなS.U.N.の連中らは」
    「あばばばばばばばば! なんて火力だあの一般雑魚どもは!?」
    「やばいぞ隊長! 今のでほとんどやられちまった!」
    「何ぃ!? こうなりゃ少々勿体ねぇが、アレを出すしかねぇな!」
    「えっ、いいんスか!? アレぶち込んじゃっても!」
    「かまわん! どーんとかましたれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

     隊長格が声を発すると、メガロポリス上空に凄まじい大きさの宇宙要塞が現れた。

    「今度は何だ!」
    「とある帝国を再び襲った時の戦利品! 無人防衛システム搭載型巨大戦艦ケルベロスだ!!」
    「くっ、ヨコイ博士から渡されたジェットブーツを持ってしても手強そうだ………!」
    「フハハハハハハ! パワードスーツを着れないとなると流石に参るだろサァムスゥゥゥ! テメェは此処でゲームオーバーだ!!」

     ミス・ガーディアンが顔を顰める。ゼロスーツ時の火力補強の為にプロフェッサー・ヨコイから渡されたジェットブーツを一応起動し、背中に背負っていたノバビームライフルを右手に構えるも、パワードスーツ無しでの苦闘を想像したのだろう。

    「また他所の所から超兵器引っ張って来やがったぞあの野郎!」
    「お前らは帰ってジェネシスでもしてろ!」
    「宇宙に帰りやがれ!」
    「ウンコだ捨てーろ!」

     民間人たちが怒号をあげながらまるでGTAのカオスモードの如き火力で敵戦艦に爆撃しまくる。

    「無駄だ無駄だ! コイツの弱点は内部に設定してあるからな! 仕返しに主砲でもブッパしてくれるわ!」

     いくら民間人たちが爆撃しまくっても、内部に攻撃が届かなければ敵戦艦は墜ちない。分厚い装甲とバリアによって守られた敵戦艦のガードは堅く、反撃として巨大なレーザー砲を放とうとしていた。

    「ウッシャア! 死ねやぁぁぁぁぁ!」
    「隊長! 前から何か飛んでくるぞ!」

     主砲から極太即死奥様うっとりレーザーが放たれようとした瞬間、青緑色の何かが飛来して主砲を貫いていった。

    「えっ、マジ…ってあああああ! 主砲がぶっ壊れやがった! 誰の仕業だァァァ!?」
    「俺だ!」
    「誰だこのミントハゲは!?」
    「ハゲでは無い! スキンヘッドだッ!」

     爆炎をあげる主砲を背に姿を表したのは、黒いカーゴパンツに翠の薄手パーカーを着用し、金色のチェーンと赤い帽子を添えた、渋い声が特徴的なスキンヘッドの男の姿をした「禁忌」の名を冠する化身──タブーであった。
     彼の左手に握られたヌンチャク型光学ダガーナイフ──フォービドゥン・オウルによる一閃によって敵戦艦の主砲は破壊され、危機を脱したのだ。

    「おおおおお! タブーだ!」
    「ぶーぶーが来てくれたぞぉぉぉぉぉ!」
    「勝利の妖精の到着だぁぁぁぁぁ!」
    「タブー、何故此処に?」
    「ミス・ガーディアン、話は後だ。今は奴らを殲滅するぞ!」

     タブーはそう言うとWiiリモコンをWiiハンドルに装着し、ハンドルから龍の頭のような黒い砲塔──フォービドゥン・ドラゴンを展開する。

    「俺のイメージは如何なるものを打ち消す! それはあのバリアや装甲でも例外では無い! いけぇぇぇぇぇ!!」
    「ちょっ、何だあのレーザーは!?」
    「隊長! あのミントハゲ、装甲ごとケルベロスの中心核をブチ抜きやがったぜ!」
    「何やと!?」

     フォービドゥン・ドラゴンから放たれたOFF波動と同じイメージをもった青緑色の奥様うっとりレーザーによって中心核を貫かれ、爆炎をあげながら空中分解していく敵戦艦。
     その勢いに乗じた民間人が航空支援の雨を降らせて残党狩りをしていく。

    「おっしゃあ! あとは雑魚だけだ!」
    「この世界を侵略したらこんな火器をブッパしてくる民族がいるだなんて思わんかったやろ!」
    「このまま押し切れぇぇぇぇぇぇ!」
    「S・U・N! S・U・N!!」
    「何か、今回の民間人やけに勇敢だな……。」
    「ゴキブリの対処法さえ知ればこっちのモンよミスガさんよぉ!」
    「やってる事はただの集中放火だけどな」
    「俺たちも負けてられんぞ、ミス・ガーディアン」
    「そうだな。さっさと片付けるとしよう」

     タブーは民間人たちに負けじとWiiザッパーにリモコンとヌンチャクを装着し、グレポン付きアサルトライフル──フォービドゥン・ホーネットに換装。光の弾を撃ちまくってドラギガン残党を始末していく。
     ミス・ガーディアンもジェットブーツとノバビームライフルを巧みに使いこなしてのヒット&アウェイ戦法でドラギガン兵士を各個撃破していく。

    「ちっ、畜生! 残ったのは俺だけか……! 許さん! 許さんぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

     最後に残ったドラギガン隊長が眼を赫く光らせて発狂モードに入り、ミス・ガーディアン目掛けて突進。そのままマウントポジションを奪ってしまった。

    「クソッ、何てパワーだ……!」
    「せめてテメェだけでもブッ殺してくれる! 死ねサムスゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」

     何とか脱出しようにもドラギガン隊長の火力強化チートによるパワーは凄まじく、力ずくでは脱出出来そうにもない。
     そして奴が右手に持ったコンバットナイフをミス・ガーディアンに振り下ろし、彼女の左手を貫通してしまった。

    「ぐっ、不覚ッ……!」
    「ミス・ガーディアンッッッ!」
    「ホラホラどうしたサムスさんヨォ、やっぱりパワードスーツが無いとマトモに俺らの相手出来ねぇんじゃねぇのぉぉぉぉぉ!?」

     ナイフをグリグリして彼女の左手を抉っていくドラギガン隊長だったが、此処で不思議なことが起こった。
     なんとミス・ガーディアンの左手が不意に赤く光りだし、ナイフと一体化。そしてそのままマウントポジションを奪っていたドラギガン隊長の生命エネルギーを凄まじい勢いで吸収しだしたのだ!

    「あばばばばばばばば! 何だコレは!?」
    「しまった! メトロイドパワーが勝手に!」
    「ミス・ガーディアンッッッ!?」
    「何だあの技は!?」
    「ミスガの新技キターーーー!!」
    「まるでストームブリンガーだぜ!」
    「ウォォ、ミスガが敵を食っちまってる~~
    っ!」

     生命エネルギーを吸い尽くされたドラギガン隊長は、まるでミイラの様に干からびて死に際に捨て台詞を吐いてそのまま生き絶えた。

    「お の れ ミ ス ガ……………」

     そして力無く干からびたドラギガン隊長の亡骸をヤクザキックで蹴飛ばして馬乗り状態から脱するミス・ガーディアン。左手の傷は完全に修復し、奴らも完全に撲滅した。今回の勝利はタブーと勇猛な市民たち、そして愛する我が子の協力によって掴み取ったのだ。

    「うおおおおおおおお!」
    「やったぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
    「完全勝利だぜ!」
    「ザマァ見ろドラギガンどもめ!」
    「ぶーぶー万歳! ミスガも万歳!」
    「タブー様カッコ良過ぎて草ァァァ!」
    「ミスガの新技ヤバかったぜ!」
    「ミスガマジパねぇっす!」
    「S・U・N! S・U・N!!」

     民間人たちがふたりに大喝采を贈っている中、タブーがミス・ガーディアンに駆け寄る。

    「ミス・ガーディアン! 大丈夫か!?」
    「ああ、私は大丈夫だ。左手の傷も元通りだ」
    「そうか。では一旦マスターの所に戻るぞ」

     タブーと共にマスハンの元に向かうミス・ガーディアンは左手を見つめながら何処か意味深な表情をしていた。

    「ベビー、またお前に助けられたな」


    あまりにも現実味が無さ過ぎてヤバくないスマブラ二次創作"スマブラExplosion"。
    その短編シリーズである"ミス・ガーディアン"シリーズ。
    ゼロスーツサムスのエロ二次創作が流行する令和の時代に反旗を翻すべく、正体不明の女性傭兵と化したサムス・アランの活躍に乞うご期待。
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