白い髪酒呑童子が白い髪をサラッと撫でる。
「お前の髪は絹みたいな色で柔らかくてきれいだな」
「そうか?あんたのような炎みたいな色で燃えるような姿になりたかったのだが」
「あんなの天パーで雨降れば面倒くさいだけだ。縛るのも強く絞めないとなれねえよ」
「むっ、白いから弱いとナメられるし女だとからかうんだ!」
「それを逆手にとればいいんじゃねえか。弱く見られるから倒しやすいだろ?」
「対等に戦いたいのだ!そうでなきゃ、あんたに勝てない!」
「はははっ、そうか。一度ぐらい女になったのを見たいな」
「…は?」(バッと身構える)
「おいおい、そんな趣味はねえよ。ただ、美しい髪のお前だから見たいと思ったんだ」
「ならない!!」ふんっ
「くくっ、残念だ」
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