新風掌編4つ切ないやつと悲恋もあります
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予想通り新堂の第二ボタンはなくなっていた。というか全部のボタンがなくなっていた。追い剥ぎにあったみたいだと笑ったら、実際卒業式の女子なんて追い剥ぎと変わらないとため息をついていた。第二ボタンがもらえたら、言おうと思っていたのにな。結局告白どころかボタンちょうだいとも言えなかった。
/さようなら僕の青と春風
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君がパフェを頼むなら僕はこっちを頼もう。着いて来てもらった手前文句を言うこともできずにテーブルに届いたハート型のストローと淡いブルーのソーダ。当たり前のように奴の反対側の飲み口を顎で示され、遠慮がちに咥えれば風間もそれに続く。喉を焦がす炭酸が染み込む感覚を別の何かと間違えそうだ。
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