フランチェスカとイライジャ【HO射手座フランチェスカとの関係】
マフィアの女幹部であるフランチェスカ。大切な部下が抗争で致命傷を負ってしまった際に博打をしながら放浪していたイライジャが彼女に声をかける。
「ソイツ、あと持って2時間弱だぜ。何とかしてやらないこともねぇけど、どうする?オネーサン」
「治してやれるなら……頼む。金ならある、ワタシの大切な部下なんだ」
フランチェスカの返答を聞き治療にあたったイライジャ。部下は一命を取り留めた。
「感謝する…さぁ、いくら欲しいんだ?」
「……やっぱいいわ。別に金なんてあり過ぎても困るだけだ。今日生きる分さえあれば十分。代わりにさ、俺を雇わねぇ?丁度仕事探してんだよ」
「借りはきっちり返すのがワタシの主義だ。良いだろう、ただし…我々を一度知ってしまったら足を洗うことは出来ないぞ。お互い仕事に口出しは無用という条件にはなるが、お前はどうする?」
「上等だぜ。どうせ俺には守るものなんて何もないんでね。今より楽になれる場所ならどこだろうが関係ねぇよ。見たところ、アンタの下は居心地が良さそうだ。部下の目を見りゃわかる」
「ハッ…買い被りすぎた。雇うとは言ったが、最終的な承認にはボスの許可が必要だ。お前をボスの元へ連れて行ってやるから、明日また同じ時間に、ここへ来な…まぁお前なら大丈夫だろう」
自分の能力と恩を売ったイライジャ、雇う契約をすることで恩義を返すフランチェスカ。そこからは仕事仲間として度々共に行動を取っている。
イライジャは地元マフィアに医者として雇われている。フランチェスカの所属する諜報部隊は普段は探偵事務所を装って活動しているが、通常の探偵の依頼を引き受けることもある。イライジャの方も、雇われる以前は金を稼ぐために探偵の仕事をしていた時期があり、フランチェスカとは上司と部下兼探偵仲間の関係である。イライジャはマフィアの構成員というよりフランチェスカの部下であるという意識の方が強く、正直マフィアとか抗争とかどうでも良いがフランチェスカの能力は信用している。