まさか本気にした?「みなせんせー、なんで僕みたいなやつを指導するんですかー?クソ人間ですよ僕」
「そんな生徒でも、指導するのが先生という存在ですから。あと、自分のことをクソ人間と卑下するのは良くないですよ。」
「僕は先生のそういうところが嫌いなんですよねー。もっと放っておくとかできるだろうにさ」
「でも、放っておけないのがやっぱり先生のサガですから。伊織くんが更生するまで先生は付き合いますよ」
「付き合う?どういう意味だよ先生」
「……む、そこに触れますか。普通の意味ですよ普通の。」
「なんだよ、先生と俺が恋人同士になるのかと思ったじゃん」
「んなっ!?教師と生徒が付き合うなんてダメです!いえ、でもせめて卒業してからならば……」
「センセー、絶対にダメとは言わないんだね?僕、ちゃんと卒業してみせるよ」
「まさか本気にしたんですか?そんな関係、続かないと思いますけどね。」
「センセーずいぶん突き放すじゃん。でも俺は本気だよ」
……ボクも、その気持ちを受け取れるように努力しなければいけませんね。
折角好いてくれたのですし。